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Ultrabook Year?

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"Tablet Year?"や"タブレットの浸透"でご紹介したように、Apple iPad2を始め昨年は各社からTabletが続々発表、出荷された年であった。AmazonまでがE-Readerを拡張させたタブレットを発表したのは少々驚きだが、その話題性と手頃な価格からKindle Fireを中心にホリデーシーズンで400万台と爆発的に売れた。

タブレットの勢いが留まることはないと思うが、今年は"Ultrabook Year"になりそうな気配がある。
AppleのMacbook Airに代表されるUltrabookは、Intelの造語で、極端に薄くて軽く、そして優美なノートブックを指す。実はタブレットのCPUはARMベースが中心で、IntelにとってはUlatrabookの成功により、タブレットの巻き返しをはかりたいところであろう。

Ultrabookでも、先行したAppleを追いかけて昨年後半からSamsung、Asus、Acer、HP等各社が市場に参入している。
Appleのラップトップ販売に占めるMacbook Airの比率は、昨年の6月までは8%ほどであったが、7月の新モデル(Intel dual-core CPU搭載)の出荷以降22%と急増し、現在では30%近くまで上昇している。(Morgan Stanley Researchの統計より)
Intelでは、今年の年末には全ラップトップの40%がUltrabookになるだろうと予測しており、空港やコーヒーシップで美しいフォルムのUltrabookを多く見かけることになるだろう。

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Asus Zen


ところで、昨年のタブレットといい、今年のUltrabookといい、その道を切り開いているのはAppleである。
今、Appleが最も力をいれている分野の一つがテレビと言われており、早い話だが来年は"Television Year"になるのかも。

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