需要予測システムは必要か?需要予測システムは当たるのか?その2
SAPにもOracle EBSにも需要予測モジュールはあります。i2やマニュジスティックスにも需要予測モジュールはありました。但しこれらのERPやSCMのユーザで需要予測モジュールを使っているユーザ例はあまり聞きません。需要予測モジュールは小難しくて、ユーザ数も少ないのであまり熱心に売る人はいないようです。
SmartSoft社は1984年に設立された需要予測専業ベンダーです。製品名はSmartForecastsでMonsanto, Mitsubishi, Siemens, Abbott Laboratories, Disneyland Resorts, GE ,The Coca-Cola Companyなど4000社で使用されています。
米国の生産管理協会であるAPICS(American Production and Inventory Control Society)では、Smartforcastsを最も優れた需要予測システムとして推奨しています。
日本においては、2002年に富士通のグループ企業に採用された後、オリンパス社で使用された内容が日経コンピュータで紹介されました。その後、大企業から中小企業に至るまで、在庫を適正化するための意思決定ソリューションとして使用されております。
最近では、キャッシュフローの改善が緊急課題である中小企業が、在庫の適正化による資金繰りの改善や、適正な在庫を担保にした、ABL(動産担保融資)を受けるための管理ソリューションとして活用されています。
さらに、在庫だけではなく、人的経営資源(人の作業工数)の予測による最適化の管理ソリューションとしても活用され始めています。
次回はSmartForecastsの具体的な機能を書きたいと思います。