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SFA七不思議その5 営業活動は「受注」で終わり?

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Img_0001 日陰に咲く我が家のしだれ桜は今が8分咲きです。

多くのSFAパッケージでは、営業活動の支援・管理は、商談(案件)→フォーキャスト(受注予定)→受注(オーダー)の各オブジェクトに分けて管理しています。

多くの会社の実際の営業活動は受注で終わるわけではありません。売上げまで行ってなんぼです。案件によっては売上げ後の集金まで多大な営業活動を必要とする場合があります。

SFAパッケージの管理オブジェクトが受注で終わってしまうのがSFA七不思議その5ですが、受注後の出荷→売上げ→集金はフロントオフィスアプリケーションのSFAの範疇ではなく、バックオフィスアプリケーションのERPの範疇と考えられている結果でしょう。

IT業界では、受注後出荷まで半年から1年以上かかるケースはざらにあります。その間はいわゆる開発プロジェクトが走るわけですが、運営や進捗はPM任せで済むわけではありません。開発スタート後の過度な仕様変更要求に対する顧客との交渉、進捗の遅れに対する対策など、営業にもかなりの負荷がかかります。

セールスフォース・コムの標準SFAテンプレートには「受注」までの管理しかありませんが、カスタマイズで対応する必要は無く、AppExchangeにこれらを管理する無料・有料のプロジェクト管理機能が提供されています。

次は、SFAパッケージはそのビジネスモデルをなぜ明確にしないのか?を書いてみたいと思います。

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