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マーケティングの常識・非常識

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石川 美保さんのブログでも書かれていますが、先週行われた情報セキュリティーEXPOに弊社も1小間ですが出展しました。ほぼ10年ぶりに出展責任者を担当してみて気が付いたことがあります。初日の午前中は既存製品パネルを5枚掲げて、チラシを配り、デモや説明を行おうとしましたが、1小間ブースにはなかなか人は立ち止まってくれません。よく考えてみると、来場者は通りすがりの数秒間に横目で見て自分の興味のあるブースかどうかを判断して、配っているチラシも受け取る、受け取らない、立ち止まりパネルを読む、読まない、話を聞く、聞かないを決めているようです。ところが掲げている既存パネルには製品名や製品ロゴは大きく記載されてはいますが、何の製品かは、小さな文字をよく読まないとなかなか分かりません。要するに通りすがりの数秒間に横目で見て、何のブースか分からないのでたとえ興味を持つ人もそのまま通り過ぎてしまうわけです。そこで午後からは、急遽パワーポイントの大きな文字で、単純に何の製品かを書いて、パネル二枚を犠牲にしてプロジェクターで映してみました。そうすると、とたんに通りすがりの人々の反応が変わってきました。製品や会社のブランドが浸透していない、作り付けの1小間ブースでは、こんな単純なことが重要であることに今更気が付いた次第です。マーケティングの常識では製品名や製品ロゴを強調するのは当然と思われていますが、EXPO来場者にとっては、そんなことより、何の製品かを一目で判断出来る方が重要です。

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