『トランジション(転機)・マネジメント』、好きなアイドルが卒業!その時彼のとった行動は
とある女性アイドルグループの一人が卒業する、ということで、大ファンの友人(男性)が落ち込んでいました。
それはもう、見るからにがっかりと。
グループ結成時から、暖かくその成長を見守ってきたそうですから、さながら我が子をみる親の目線です。
「残念だねー」
「言わないでください」
「これからどうするの?」
「卒業コンサート行って、5年分泣いてきます」
「5年・・・、な、なるほど。じゃ、頑張って行ってきて下さい」
というやりとりをしたのですが、なるほど、よくよく考えると、彼のとった行動は適切な気がします。
大きな変化・節目を「転機(トランジション)」と呼びます。転機が起こった際、次のステージをよりよい場所にするためには、この「転機(トランジション)」としっかり向き合い、終わったことにけじめをつげて、次のステージで活かせる考えやコトやモノを整理しておくことが大切、とされています。
つまり「トランジション・マネジメント」をしっかりしよう、ということ。なぜなら、このようなけじめの儀式をしていないと、前のことをずるずるひきづって、次に向き合うことができにくくなるからです。この観点で考えると「5年分泣いてくる」という儀式は、次のステージにスムースに移行するための準備に思えるのです。
さて、内示がでる企業も多い時期。異動や昇進、パートナーが育休から復帰する人もいるかもしれません。 このような生活が一変するのは、大きな「転機(トランジション)」です。
「これまでの中で得たモノや気づきは何か」
「終わったコトや役割は何か」
「考え方や行動などで"捨てるモノ"は何か」など・・・
次のステージによりスムースに移行するためにも、向き合って整理しておくとよいかもしれませんね。
ところで件の彼は、卒業コンサートに数回行き、5年分泣いてきたそうです。気持ち新たに、今後もグループの活動を応援していくと決心しています。