キュウレンジャーの最終回に学ぶ、成長する人材に欠かせない要素とは
先日、戦隊モノ「宇宙戦隊キュウレンジャー 」が残念なことに最終回をむかえました。
(キュウレンジャーとは、文字通り、9人の究極の救世主が、宇宙を救う、というコンセプトの、いわゆる子ども向け特撮ヒーロー番組のことです)
私は以前から、「戦隊モノには、ビジネスパーソンに伝えたいことが結構たくさん入ってる!」と思って見ていました。私(研修講師)が口でいろいろ言うより、ドラマで映像から見せた方が、ぐっとくることが沢山あるんじゃないかな、と。
ということで今日は、キュウレンジャーの最終回からぐっときたセリフを取り上げます。
(メモをとっているのではないので、ニュアンスですが。)
「最高の食材があれば、最高の料理が出来る訳じゃない。みんなを笑顔にしたいという思いが、最高の料理をつくるんだよ!」
こちらは最終決戦を終え数年が経ち、すっかり平和になったエピローグでのセリフ。
キュウレンジャーの1人、スパーダが夢をかなえ、「宇宙9つ星レストランのシェフ」(きっとシェフにとって最高の名誉だと思う)を連続受賞した際のヒトコト。インタビュアーからの質問、「ずっと9つ星のシェフで居続けられる秘訣は?」への回答です。
とても強い"思い"を感じるセリフ。この強い"思い"が、受賞し続ける成長の土台であると伝わります。成長し続けて、結果を出したスパーダ。成長し続ける人は、成長しない人と何が異なるのでしょうか。
北海道大学大学院の松尾睦先生は、「成長し続けている優秀な人の共通の要素」を「経験から学ぶ力モデル」として提唱しました。
成長する人は、日々「ストレッチ(背伸びの目標)」「リフレクション(適切な内省)」「エンジョイメント(楽しさ・やりがいなど)」をしながら仕事をしている。そして、その土台として「仕事への"思い"」と「他者との"つながり"」をもっている。と明らかにしました。
スパーダからは、「みんなを笑顔にしたい!」という強い思いを土台に、一回一回の料理に対し、「今回の経験をふまえて(リフレクション)、次はもっと笑顔にする料理をつくろうとし(ストレッチ)、やった、喜んでくれた!(エンジョイメント)というやりがいを感じつつ、日々仕事に向き合ったことが伺えます。
ということでもう一度。
「最高の食材があれば、最高の料理が出来る訳じゃない。みんなを笑顔にしたいという思いが、最高の料理をつくるんだよ!」
「思い」と「つながり」を土台に、「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイメント」を忘れずに。