【図解】コレ1枚でわかるITとOTの融合
ここまで、IoTがもたらす素晴らしい未来や概念について解説してきました。しかし、いざ自社でIoTプロジェクトを立ち上げようとした時、多くの企業が分厚い壁に激突して挫折します。それが「IT(情報技術)」と「OT(運用技術)」の文化の衝突という問題です。
IT(Information Technology)とは、本社部門などが管轄する情報システムやクラウド、データ分析の世界です。彼らは最新のテクノロジーを駆使し、スピード感を持ってシステムをアップデートし、ビジネスを「変化」させることを良しとします。
一方のOT(Operational Technology)とは、製造現場の工場長や運用担当者が管轄する、機械の制御や設備運用の世界です。彼らにとって最も重要なのは、人命に関わる「安全性」と、ラインを絶対に止めない「安定稼働」です。不用意なシステムの導入によって現場のオペレーションが変わること(変化)を強く警戒します。
IoTとは、本質的にこの「IT」と「OT」をネットワークで繋ぎ、データを融合させる取り組みです。しかし、「データをクラウドに上げたいIT部門」と「現場の機械に得体の知れないものを繋ぎたくないOT部門」は、使う用語も、大切にしている価値観も全く異なります。この溝を埋められないまま、IT部門主導でトップダウンのツール導入を進めると、現場の反発を招き、いわゆる「PoC(概念実証:お試し導入)止まり」でプロジェクトが頓挫(PoC死)してしまうのです。
この壁を乗り越えるための勘所は大きく2つあります。
一つ目は、スモールスタートとアジャイルなアプローチです。最初から全社的な巨大システムを導入するのではなく、現場のOT担当者が本当に困っている小さな課題(例:特定の機械の点検作業が面倒)を、ITの力で手軽に解決してみせることです。小さな成功体験(クイックウィン)を共有し、「IoTは現場を楽にするものだ」という信頼関係を構築することが先決です。
二つ目は、両者の橋渡し役となる人材の存在です。テクノロジーの専門家(エンジニア)だけでは、現場の泥臭い業務プロセスを理解できません。非エンジニア職であっても、ITの可能性を理解し、同時に現場(OT)の痛みに寄り添い、両者の言葉を通訳できるビジネスパーソンが、IoTプロジェクトの推進リーダーとして極めて重要な役割を担います。
「概念は分かったが、どう進めればいいのか」。その答えは、テクノロジーの導入以上に、異なる文化を持つ「人」と「組織」をどう融合させるかにかかっています。ITとOTの相互理解とリスペクトこそが、IoT実装の成功の鍵なのです。
このたび、拙著『AI実践ドリル30日チャレンジ〜仕事にすぐ効くAI活用(日経BP刊)』が、出版されました。
本書は、巷に溢れる単なる「プロンプト集」や「操作マニュアル」のようなテクニック習得本ではありません。
生成AIという強力な相棒を使いこなすプロセスを通じて、まさにこの「生成の先にある真価」を身体で体験し、古い頭の使い方を捨て去って「仕事の思考回路」を根底から書き換えるための実践の書です。
「生成AIの真価は、生成の先にある」という最も大切な本質を、あなたの身体で体験し、それにハッと気づかせてくれるドリルです。
AIという最高の相棒を引き連れて、あなたの中に眠る「志」と「熱意」、そして「身体と心」を原動力に、走りながら新しい未来への地図を自らの手で創り出していきましょう。
今、「AIをどう使うか」という段階は終わり、「AIと共にどう変わるか」が問われる時代へと、世終は大きく変わりつつあります。変化はAIだけではありません。ITの潮流もまた、「レガシーIT」から「モダンIT」へと構造的な転換期を迎えています。
営業職であれエンジニア職であれ、新入社員や若手がこの「現実」を知らないまま現場に出ればどうなるでしょうか。お客様との会話は噛み合わず、信頼を得ることは難しいでしょう。その結果、せっかくの才能を持ちながら、仕事への自信を失ってしまうことになりかねません。
そのような不幸なミスマッチを少しでも減らしたい!この研修は、そんな想いから始まりました。
今年で10年目を迎えますが、これまでの経験を土台に、変化の速いIT常識の全体像を、基礎・基本やビジネスとの関連性とともに分かりやすく紐解きます。さらに、ITプロフェッショナルとしてどう役割を果たし、どう学び続けるべきか、AI時代に即した「すぐに使える実践ノウハウ」も解説します。
お客様の言葉が理解できる。社内の議論についていける。そして何より、仕事が楽しくなる。そんな「確かな自信」を、本研修を通じて手にしていただければと願っています。
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IT営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考えます。また、AIを武器に、先輩にも負けない営業力を磨く方法についても解説します。


