【図解】コレ1枚でわかるモノのサービス化
IoTがもたらすもう一つの強力なパラダイムシフトは、ビジネスモデルそのものを根底から覆す「モノのサービス化(サービタイゼーション)」です。これまで多くの製造業は、優れた製品を作り、顧客に「売り切る」ことで利益を得てきました。購入された瞬間が顧客との接点のピークであり、その後、製品がどのように使われているか、本当に顧客の役に立っているかを知る術は限られていました。
しかし、IoTによって製品が常時インターネットに接続されるようになると、状況は一変します。メーカーは製品を出荷した後も、顧客がそれを「いつ」「どこで」「どのように」使っているかというデータを、継続的に把握できるようになったのです。
この常時接続の実現により、企業は「モノの所有権」を売るモデルから、「モノを通じて得られる機能や成果(サービス)」を売るモデルへと転換を図っています。
有名な事例が、航空機エンジンメーカーのロールスロイスです。彼らはエンジンという「巨大な金属の塊(モノ)」を売り切るのではなく、IoTで稼働データを監視しながら、エンジンが正常に稼働した「時間(推力という成果)」に対して課金する「Power-by-the-Hour」というビジネスモデルを展開しました。航空会社はエンジンが故障して飛ばない間のコストを払う必要がなくなり、ロールスロイス側も予知保全によってメンテナンスコストを削減し、安定した継続収益(リカーリングレベニュー)を得ることができます。
また、建設機械大手のコマツは、建機にセンサーを取り付けて稼働状況を把握するだけでなく、ドローン測量データなどと組み合わせることで、「土を掘る」という建機そのものの価値から、「建設現場全体の生産性を向上させる」というソリューション(スマートコンストラクション)を提供するサービス企業へと進化しています。
サブスクリプション(月額課金)、従量課金、成果報酬など、課金の形態は様々ですが、共通しているのは「主役がモノから顧客体験(UX)へと移った」ということです。顧客はドリルという「モノ」が欲しいのではなく、穴を開けるという「成果」が欲しいのです。
IoTによるモノのサービス化は、企業に対して「売って終わり」ではなく、製品を通じて顧客を成功に導き続ける「カスタマーサクセス」の精神を求めています。自社の製品がネットに繋がったとき、どのような「継続的なサービス」に生まれ変わることができるか。これこそが、これからのビジネスリーダーに求められる新しい発想なのです。
このたび、拙著『AI実践ドリル30日チャレンジ〜仕事にすぐ効くAI活用(日経BP刊)』が、出版されました。
本書は、巷に溢れる単なる「プロンプト集」や「操作マニュアル」のようなテクニック習得本ではありません。
生成AIという強力な相棒を使いこなすプロセスを通じて、まさにこの「生成の先にある真価」を身体で体験し、古い頭の使い方を捨て去って「仕事の思考回路」を根底から書き換えるための実践の書です。
「生成AIの真価は、生成の先にある」という最も大切な本質を、あなたの身体で体験し、それにハッと気づかせてくれるドリルです。
AIという最高の相棒を引き連れて、あなたの中に眠る「志」と「熱意」、そして「身体と心」を原動力に、走りながら新しい未来への地図を自らの手で創り出していきましょう。
今、「AIをどう使うか」という段階は終わり、「AIと共にどう変わるか」が問われる時代へと、世終は大きく変わりつつあります。変化はAIだけではありません。ITの潮流もまた、「レガシーIT」から「モダンIT」へと構造的な転換期を迎えています。
営業職であれエンジニア職であれ、新入社員や若手がこの「現実」を知らないまま現場に出ればどうなるでしょうか。お客様との会話は噛み合わず、信頼を得ることは難しいでしょう。その結果、せっかくの才能を持ちながら、仕事への自信を失ってしまうことになりかねません。
そのような不幸なミスマッチを少しでも減らしたい!この研修は、そんな想いから始まりました。
今年で10年目を迎えますが、これまでの経験を土台に、変化の速いIT常識の全体像を、基礎・基本やビジネスとの関連性とともに分かりやすく紐解きます。さらに、ITプロフェッショナルとしてどう役割を果たし、どう学び続けるべきか、AI時代に即した「すぐに使える実践ノウハウ」も解説します。
お客様の言葉が理解できる。社内の議論についていける。そして何より、仕事が楽しくなる。そんな「確かな自信」を、本研修を通じて手にしていただければと願っています。
>> 詳しくはこちら
新入社員のための1日研修 「最新のITトレンド」
新入社員のための1日研修 「IT営業のプロセスと実践スキル」
IT営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考えます。また、AIを武器に、先輩にも負けない営業力を磨く方法についても解説します。


