オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかる機械学習

»

ML.png

記号や数値の羅列であるデータに、どのような規則や法則、特徴があるかを見つけ出すソフトウェア技術を「機械学習machine learning)」と呼びます。「機械」とは「コンピュータ−」、「学習」とは規則や法則、特徴を見つけるための「計算処理」、「学習」によって見つけ出した規則や法則、特徴を「モデルmodel)」と呼びます。モデルの精度が高いとは、データの持つ規則や法則、特徴をうまく表現しているということです。

例えば、肺癌が写っている大量の胸部X線写真の画像データを学習させ、「肺癌が写っている場合」のモデル、つまり「肺癌の特徴をうまく表した雛形」を作ります。そのモデルと誰かのX線写真を比較し、「肺癌の特徴」と類似度が高い場合は、「肺癌である」可能性があります。このように、入力したデータの特徴とモデルとを比較し、類似度を求める計算が「推論inference)」です。

この技術を自動車の自動運転に使えば、自動車に取り付けられたカメラやレーダーなどのセンサーから集めた自動車周囲の状況データ、GPSからの位置データと、運転操作の関係についてのデータを使い、「安全に心地よく走行するための規則や法則、特徴」であるモデルを作ります。これに従って機械が運転操作すれば、運転手がいなくても安全走行できます。多数の実験車両を走らせ、総走行距離を伸ばせば、データは増え、ますます精緻なモデルができあがり、より安全で心地よい自動運転が実現します。

機械が故障を起こす前兆となる振動データからモデルを作ります。機械の振動を常に計測してモデルと比較すれば、故障の可能性を事前に検知できます。株価の変動データからモデルを作ります。これを使えば、ある株価が高値になるとき、他の株価がどのように変動するかを予測できますから、収益率の高い株の売買ができるようになります。防犯カメラの動画データから、窃盗をしそうな人の動きのモデルを作ります。防犯カメラに映った人が窃盗を犯す人の動きの特徴と一致していれば、これを直ちに警告し、店員をそばに行かせることで抑止することができます。

「機械学習」とは、データから「モデル/特徴をうまく表す雛形」を作る「学習」と、入力データの特徴とモデルとの類似度を求める「推論」によって構成されています。これが、いまのAIの根幹をなす技術です。

新入社員のための「1日研修/1万円」

今年で8年目を迎える恒例の"新入社員のための「1日研修/1万円」"の募集を始めました。

Tr.jpg

社会人として必要なITの常識を学び、ITに関わることのやり甲斐を考える

ChatGPTや生成AIの登場でビジネスの前提が大きく変わってしまいました。DXもまた再定義を余儀なくされています。アジャイル開発はもはや前提となりました。しかし、ChatGPTに代表される生成AIが何か、何ができるのかも知らず、DXとデジタル化を区別できず、なぜアジャイル開発なのかがわからないままに、現場に放り出されてしまえば、自信を無くしてしまいます。

そんな彼らに、いまのITの常識をわかりやすく、体系的に解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと企画しました。

お客様の話していることが分かる、社内の議論についてゆける、仕事が楽しくなる。そんな自信を手にして下さい。

【前提知識は不要】

ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。

SS.jpg

これからの営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考える

ChatGPTの登場により、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。もはや、お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけでは、営業は務まりません。お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業には求められています。

AIやテクノロジーに任せるべきことはしっかりと任せ、人間の営業として何をすべきか、そのためにいかなる知識やスキルを身につけるべきなのか。そんな、これからの営業の基本を学びます。また、営業という仕事のやり甲斐や醍醐味についても、考えてもらえる機会を提供致します。

Comment(0)