【図解】コレ1枚でわかる基盤モデル
「基盤モデル(Foundation Model)」とは、「様々なタスクに適応できるモデル」です。これを作るのに、「極めて大規模なデータを用いて事前学習」させます。
従来の機械学習では、「レントゲン写真に癌の病変が写っているかどうかを推論する」タスクのために、「癌の病変が写っている大量のレントゲン写真の画像データ」を用意して大規模な計算を実行し、専用のモデルを作っていました。この専用モデルは、他のタスクに使うことはできません。
「基盤モデル」を予め作っておけば、小規模のデータで追加学習させれば、個別のタスクができるようになります。このように、様々なタスクに適応できる基盤となるモデルであることから、「基盤モデル」と呼ばれています。
例えて言えば、「普通自動車の運転ができるようになれば、わずかな追加練習で、バスやトラックが運転できるようになる」ことと似ているかもしれません。
但し、「基盤モデル」は、スケーリング則に従いますから、性能を向上させるには、極めて大規模なデータを使い学習させなくてはなりません。その計算量は膨大で、かつては実現不可能でしたが、この状況が大きく変わりました。
- コンピュータハードウェアの改善、例えば、GPUのスループットとメモリは過去4年間で10倍になったこと
- ハードウェアの並列性を活用して以前よりはるかに精度の高いモデルを生成するTransformerが開発されたこと
- インターネットの普及やデジタル化の拡大により、学習データの大量入手が容易になったこと
関連技術が進歩し、基盤モデルを構築する環境が整いましたが、そのためには、膨大な資金力が必要です。そこで、資金力のあるビッグテック(GoogleやMicrosoftなどの大手IT企業や彼らが支援するベンチャー企業)が、高性能で汎用的な基盤モデルを構築し、自社のサービスに組み入れて、他社との差別化を図ろうとしています。
結果として、タスクごとにAIを「作る」ことから、基盤モデルを「使う」ことで、少ない負担で必要なタスクをこなすAIを実現できるようになり、AIアプリケーションの利用範囲は、今後急速に拡大していくと考えられます。
新入社員のための「1日研修/1万円」
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社会人として必要なITの常識を学び、ITに関わることのやり甲斐を考える
ChatGPTや生成AIの登場でビジネスの前提が大きく変わってしまいました。DXもまた再定義を余儀なくされています。アジャイル開発はもはや前提となりました。しかし、ChatGPTに代表される生成AIが何か、何ができるのかも知らず、DXとデジタル化を区別できず、なぜアジャイル開発なのかがわからないままに、現場に放り出されてしまえば、自信を無くしてしまいます。
そんな彼らに、いまのITの常識をわかりやすく、体系的に解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと企画しました。
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これからの営業の役割や仕事の進め方を学び、磨くべきスキルを考える
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AIやテクノロジーに任せるべきことはしっかりと任せ、人間の営業として何をすべきか、そのためにいかなる知識やスキルを身につけるべきなのか。そんな、これからの営業の基本を学びます。また、営業という仕事のやり甲斐や醍醐味についても、考えてもらえる機会を提供致します。