【図解】コレ1枚でわかるDXの定義
「デジタルを前提にビジネスを変革すること」
DXを字義通り解釈すれば、このようになるでしょう。ここで言う「デジタル前提」とは、「社会」と「事業」という、2つの視点があります。
社会の視点:誰もが、当たり前にスマートフォンを使いこなす。買い物、ホテルや交通機関の予約は、ネットを使う。駅を降りれば地図サービスで自分の居場所と行き先を確認し、到着時刻をLINEで相手に知らせる。社会は、"デジタル前提"に動いている。
事業の視点:"デジタル前提"の社会に対処するには、自分たちもデジタルを駆使できなくてはならない。そうしなければ、顧客は離れ、収益の機会を狭めてしまう。そんな"デジタル前提"のビジネス・モデルに転換しなければならない。
「デジタルがリアルを包括する社会に適応するために、手段としてのデジタルを駆使しつつ、会社を作り変えること」
さらに掘り下げて解釈すれば、このようになります。
デジタルの適応範囲を拡げることではなく、デジタルを前提に最適化された企業に作り変えることを目指すのがDXです。
では、なぜ、このような変革が必要とされているのでしょうか。それは、VUCAやハイパーコンペティションに対処できる「圧倒的なスピード」を獲得するためです。「圧倒的なスピード」とは、次のような特徴を持っています。
- いまの何パーセント、何割ではなく、何倍、何十倍のスピードであること
- 変化を直ちに捉え、俊敏に対応できること
- 仮説検証を繰り返して改善し、新サービスを矢継ぎ早に繰り出せること
ビッグテックやデジタル・ネイティブたちが仕掛ける、「デジタル・ディスラプション」は、この「圧倒的なスピード」を競争力の源泉としています。そんな彼らと互角に競える能力を持つには、自分たちもまた「圧倒的なスピード」で対処するしかありません。
DXとは、そんな「圧倒的なスピード」を事業基盤に据えるための取り組みです。つまり、「デジタルが前提の社会に適応するために、自分たちの会社を変化に俊敏に対応できる(アジャイルな)会社に作り変え、存続と成長を図ること」が、DXの狙いとなります。
募集開始 次期・ITソリューション塾・第45期 を2024年2月14日[水]よりの開講いたします。
次期、ITソリューション塾では、臨時補講として「生成AIの実践ノウハウ」をこの分野の第一人者にお願いしました。また、特別補講では、「トヨタのデータ&デジタル戦略の最前線」をド真ん中の当事者に語っていただきます。
ご参加をご検討頂ければ幸いです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
- デジタルを武器に事業の改革や新規開発に取り組もうとされている皆さん
- IT業界以外から、SI事業者/ITベンダー企業に転職された皆さん
- デジタル人材/DX人材の育成に関わられる皆さん
そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
詳しくはこちらをご覧下さい。前期・第44期の講義のダイジェスト動画も掲載していますので、よろしければご覧下さい。
- 期間:2024年2月14日(水)〜最終回4月24日(水) 全10回+特別補講
- 時間:毎週(水曜日*原則*) 18:30〜20:30 の2時間
- 方法:オンライン(Zoom)
- 費用:90,000円(税込み 99,000円)
- 内容:
- デジタルがもたらす社会の変化とDXの本質
- IT利用のあり方を変えるクラウド・コンピューティング
- これからのビジネス基盤となるIoTと5G
- 人間との新たな役割分担を模索するAI
- おさえておきたい注目のテクノロジー
- 変化に俊敏に対処するための開発と運用
- アジャイルの実践とアジャイルワーク
- クラウド/DevOps戦略の実践
- 経営のためのセキュリティの基礎と本質