【図解】コレ1枚でわかるデジタルネイティブが既存の産業を破壊する理由
「デジタル・ディスラプション(Digital Disruption)=デジタルによる破壊」とは、デジタル技術を駆使する企業が、新しいサービスや競争原理を持込、既存の事業者を置き換え、業界の秩序を破壊することを表した言葉です。
例えば、米国では、UberやLyftなどのライドシェアリング・サービスが、タクシーやレンタカー業界を置き換える勢いで、事業を拡大しています。また、Airbnbなどのバケーション・レンタル・サービス(宿泊先を提供する人と宿泊先を利用する人のマッチング・サービス/民泊サービス)は、昔ながらの旅館やホテルと対抗して需要拡大しています。Netflixなどのオンライン動画配信サービスは、レンタル・ビデオ/DVDサービスを駆逐し、自らもコンテンツを制作することで映画会社とも競合し、市場を奪い合っています。
他にも、物販や金融、ヘルスケァや広告・宣伝などの広範な分野で、「デジタル・ディスラプション」が進行しています。
このようなことが起きるのは、デジタル技術を駆使するデジタル・ネイティブ企業が、圧倒的なスピードでユーザーのニーズや市場の変化に対応し、新たなサービスを投入し、改善を繰り返していることが、理由であると考えられます。
既存の事業者は、アナログ時代から続く既存のやり方や業界の秩序、法律や制度の枠組みに留まり、デジタル時代の新しい常識への対応を躊躇しています。そのため、利便性が高く、コストパフォーマンスに優れ、ユーザーのニーズや市場の変化に合わせて高速に改善し続けるデジタル前提のサービスに、顧客を奪われてしまうわけです。
最初は未熟なデジタル・ネイティブたちのサービスも、圧倒的なスピードで新サービスを投入し、改善を続けることで、既存の事業者を凌ぐ利便性やコストパフォーマンスを実現し、結果として、顧客の置き換えが進んでしまいます。
デジタル・ネイティブたちに、このようなことができるのは、業務のプロセスを徹底してデジタル化し、「レイヤ構造化と抽象化」を事業の基盤に据えているからです。そのおかげで、いち早くユーザーや市場のニーズをデータで捉え、抽象化された機能部品を高速に組み替えることができるからです。
その結果、顧客満足度にかかわる両者の格差は広がり、顧客を奪われてしまうことで、「デジタル・ディスラプション」となるのです。
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