神社の杜のワーキングプレイス 8KUMO 森の伐採 中間地点
森の伐採が始まりました。10月25日(月)から開始して1週間、ほぼ切り終わりました。後は、材木の搬出と整地に数日かかりそうです。
先週のブログでも紹介しましたが、今回のプロジェクトは、可能な限り地産地消を目指しています。切り出した木材は建材として利用し、また掘り出した木の根っ子は、斜面の土留にするなど、工夫して使います。コストを抑えることにもなるのですが、何十年あるいは何百根の命を使わせて頂くわけで、大切にしなくてはなりません。
伐採された森は、とても明るくなりました。ただ、伐採直後の森は、無残なほどに荒れています。これを整地はするのですが、「無理している」感あるいは、「人手が入っている」感は、残ってしまいます。ただ、自然の力は凄くて、3年もすれば、それもまた自然の一部として、しっとりの森になるはずです。
森についての考え方は、人それぞれですが、私は、広葉樹のさやさやの森に育てたいと思っています。この森には、本来、小楢や山桜、瑞樹などがあります。ただ、赤松に陽射しが遮られて、育ちにくい環境でした。しかし、この伐採では、赤松を集中的に伐採したことから、とても明るく、陽射しの入る森になりました。
この写真に写っているのが、常緑針葉樹の赤松です。赤松が悪者というわけではないのですが、育つスピードは速く、他の樹木を圧倒して伸びてゆきます。しかも、かなりの高密度なので、幹はひょろりと細く、枝も枯れ、マッチ棒のような育ち方になってしまいます。そのため、材木としても価値が低くなります。
落葉針葉樹である唐松も何本か生えています。なかなかどっしりとしたまっすぐな木です。これは、建物を建てる際の重要な建材になります。
モミの木も何本かあります。特に30mほどにもなる大きなモミの木は、この森のシンボルツリーとして残して、ツリーハウスを作って、南アルプスの展望を楽しめるようにしたいと思っています。
構想3年、森を手に入れて半年、やっとカタチある動きが始まりました。このプロジェクトがうまくいくかどうかは、これからです。でも、考えているだけでは、何も始まりません。100点満点ではないけれど、よし、これでいけそうだとの自分の感覚を信じています。そして、走りながら感じ、必要とあれば大胆に変更し、「理想の森の仕事場」を、そして、「森の力に助けられた人材育成やチームを育てるプログラム」を創っていければと思っています。