神社の杜のワーキング・スペース8KUMO 名水百選の井戸掘り
赤松の伐採が終わり、伐採用の重機も撤去され、8KUMOの全容がはっきりと見えるようになった。
小楢を中心に瑞樹や山桜などの広葉樹の森は、想像していた以上に明るく、風通しも良い。何よりも、里山の向こうに広がる富士山、金峰山や瑞牆山などの山脈が、これほどにも、「癒やし」を与えてくれるとは、想像以上だった。景色を拡げるために、もう少し伐採するつもりではあるが、間違えなく、8KUMOの魅力になるだろう。
正直なところ、重機が入った森の地面は、痛々しい。しかし、2〜3年もすれば、実生の木々が芽を出し、落ち着いた風景を取り戻してくれるだろう。そんなに待たなくても、来年の新緑の季節になれば、若葉の甘い香りが、この森を満たしてくれる。草や姫竹も伸びて、その手入れに奔走されることになるはずだ。それもまた、この森を心地よい景色に変えてくれる。
次の工程は、井戸を掘りと、建物やキャンプ・サイトを作るための整地作業になる。
井戸は、50〜80m位掘ることになるだろう。この地域は、八ヶ岳南麓高原湧水群と言われ、環境省が選定する「日本百名水」に指定されている。至る所に湧き水があり、地下水脈も豊富な場所だ。
場所にも寄るが、数メートルも掘れば、水脈に当たることもある。ただ、ここは高台であること、そして隣の尾根で井戸掘りをした人に聞けば、50メートルで水脈に当たったが、もっと良い水が出るからと80mまで掘ったそうだ。そして、その水は、「日本百名水」の名前に違わず、とても美味しい水だった。
そんな井戸水を薪ストーブでわかし、コーヒーを淹れる。さらにこの辺りは、標高1000mほどなので水の沸騰点が97度止まり。とても美味しいコーヒーになる。それだけでもエンターテイメントになる。
建物としては、まずは、管理棟を建てる。水屋とラウンジ、サウナとシャワー、そして受付が併設される。コーヒーやお茶も自由に呑みながら、仕事ができる。もちろん、電源やケーブルは無料で貸し出し、プリンターや文房具も自由に使える。
管理棟のラウンジで落ち着いて、森のハンモックに寝転んで、あるいは、森の中の東屋で風を感じながら、森の全ての空間が、インテリジェントなビームフォーミングアンテナで最適化されたWiFi6の電波で、サクサクと仕事ができる。悪くないと思う。
来年のゴールデンウイークには、なんかオープンしたいと思っている。楽しみにしていて欲しい。