神社の杜のワーキングプレイス 8KUMO 森の伐採始まります
10月25日(月)8:00より、森の伐採が始まる。鬱蒼とした広葉樹と針葉樹の混合樹林を、広葉樹のさらさらの森にするための大手術だ。
針葉樹のほとんどは、赤松だ。赤松は、1年を通じて緑の葉を落とすことがない。そのため森の地面への陽射しを遮ってしまう。そのため、陽射しを多く必要とする広葉樹、例えば、コナラやブナ、ミズキなどの発芽や成長を阻害する。
また、赤松は根が浅く、また密集しているところでは、マッチ棒のようにひょろひょろと伸びてゆくので途中で折れてしまうこともある。ここに人が集まりキャンプをするには、危険である。伐採しした後は、一部を製材して建材にするが、薪として利用しようと思っている。ただ、半端な利用ではないので、大半はウッドチップにしてバイオマス発電の燃料になる。
針葉樹は他にも唐松とモミがある。ここの唐松は、とても立派だ。「天唐(てんから)」といって、植樹したものではなく実生から育った天然の唐松だ。かなり太い。これは、伐採したあと製材をして施設の建材として使うつもりだ。
もみの木はそれほど多くはないが、どっしりとした大木だ。巨大なクリスマスツリーを想像して欲しい。これはこの場所に残し、ツリーハウスを造って、木の上でオンラインミーティングを楽しんでもらえるようにしようと思う。
この伐採で、森は、すっかり変わってしまう。重機も入り、たぶん相当に荒れた土地になるだろう。しかし、それも一時的で、2〜3年もたつと、森は自力で回復し、しっとりした森に再生する。そんな気長さも必要だ。
作業は、たぶん1週間くらいはかかるのだと思うが、その後は井戸を掘り、さらには管理棟やキャンプサイトを整備する。そして、来年のゴールデンウイーク頃には、こんな姿にしたいと思っている。
何度か、このブログでも書いては居るが、これが最終形ではない。最終的には、六角堂や四角堂などのプロジェクト・ルームを建設し、ここでの開発合宿やチームミーティング、合宿研修を行えるようにしようと思っている。
「ワークプレイスとしてキャンプ場を極める」
少々、突飛なテーマかも知れない。しかし、世の中にそんなところがあってもいいと思うし、もっと多様な働き方が、許容される社会になればいいと思う。そのためのチャレンジでもある。
先日、ネットワークのことについても打ち合わせをした。森のどこからでもWiFi6でアクセスできるようにするためだ。まさに、森全体を仕事場にする。そのために、利用者に向けて電波の指向性をダイナミックに変えるビームフォーミングアンテナや持ち出してどこでも使える電源ユニットなどを用意するつもりだ。
その他、仕事をするのに困らない、いや、自分の家やオフィスよりも充実している設備や備品を用意し、「ワークプレイスとしてキャンプ場を極める」つもりだ。
楽しみにしていて欲しい。