神社の杜のワーキングプレイス 8KUMO のゴールデン・サークル
「神社の杜のワーキングプレイス 8KUMO」予定地の森の伐採が、10月25日から始まる。それに続けて、井戸を掘る工事も始まる。並行して、敷地のレイアウト設計、管理棟のデザインと設計、提供するサービスや料金体系などについても検討が進んでいる。いよいよ、動き出したという実感が湧き上がる。
ただ、同時に、これをビジネスとして成り立たせるためには、これら取り組みの前提となる考え方の枠組みを整理しておかなくてはならない。それに従ったデザインや設計、サービスや料金を決めるべきが、正しい筋道であろう。そこで、「ゴールデンサークル」に従って整理してみることにした。
「ゴールデンサークル」とは、2009年9月、TEDのローカル・トークイベントTEDxで、サイモン・シネックが話した「How Great Leaders Inspire Action(優れたリーダーはどうやって行動を起こすのか)」で紹介されたものだ。
行動を起こす原点のWhyを同心円の中心に据え、その周辺にHow、Whatと拡げていく考え方だ。どんなに立派なHow、Whatを作っても、なぜそれをやるのかが明確でなければ、人々を惹き付けることはできない。また、HowとWhatの一貫性はなくなり、ビジネスの価値を引き出すことができなくなる。
そこで、8KUMOの第一期事業を想定して、次のような「ゴールデンサークル」を描いてみた。
もちろん、これを最終形とすべきかどうかは迷うところだが、少なくともリーン・スタート・アップで目指す姿は、これで表現できるだろう。先週のブログで紹介した「8KUMOの運営方針」は、このコンセプトを実現できるものでなくてはならない。
私のWhyの根っ子にあるのは、「活気ある日本にしたい」である。そのために、私が長年にわって関わってきたITを、活力の源泉にできるよう、IT×ビジネス人材を育て、活躍の機会を提供することだ。これが、8KUMOだけではなく、いま私がやっていること全体を貫くパーパス(社会的存在意義)である。8KUMOは、そんな私のパーパスを実現するためのひとつツールである。だからこそ、最高のツールとしたいと思っている。
今日はこれから、設計者たちとディスカッションをする。彼らは、この想いをどのようなカタチにしてくれるのか、大いに楽しみだ。