神社の杜のワーキングプレイス 8KUMO のゴールデンサークル 続き
先週の投稿に引き続き、「8KUMO のゴールデンサークル」を深掘りする。
1995年にサラリーマンを卒業し、いまの会社を立ち上げた。様々な紆余曲折を経ながらも、いまこうして、なんとか生き延びている。そんな経験から、いまの自分のパーパス/社会的存在意義は何かを問われたら、次のように答えるだろう。
IT×ビジネス人材を育て、活力ある日本にすること
いま仕事としている人材育成のための講義やITあるいはデジタルに関わる講演、書籍の執筆やブログへの投稿などは、そんな自分のパーパスを根源としている。
そんな私が、なぜ「神社の杜のワーキングプレイス8KUMO(やくも)」に取り組むのかと言えば、まさにこのパーパスを実現する手段と考えているからだ。
WHY:なぜ、取り組むのか?
働くことが、成長の喜びであると実感できる世の中にするため
「今日の仕事は、楽しみですか」
先日、品川駅で掲載されたデジタル広告に批判が殺到した。それを「仕事は楽しみじゃなきゃいけないのか」「つらくてもなんとか仕事を頑張っている人を傷つける言葉だ」などの反発が起こり、広告は直ちに中止され、公式サイトに謝罪文を掲載するという事態になった。
なんとも悲しく、そして同時に、仕事が成長の喜びとなっていない現実を改めて思い知らされる結果となった。
確かに、仕事は、辛く過酷でもある。だからこそ、それを乗り越えたときに、成長の喜びを実感できる。もちろん、そんな簡単なことではないことは分かっている。だからこそ、そう割り切れる社会になれるよう、企業も個人も行動すべきだ。日本が、もっと活力のある社会となるには、そんな考えができる人を増やしていかなくちゃいけない。
HOW:どのように、取り組むのか?
「アウトドアで働く」という新しいワークスタイルを実現する
そんな社会にするための唯一無二の特効薬はない。政策や法律、規則や制度、経営方針や事業目的などの、総合的な取り組みであることは、言うまでもない。ただ、そういう中でも、大きな影響を与え、「働く」ことへの意識変革を促すきっかけとなるのが、雇用制度とワークスタイルであろう。働く人たちの様々な事情や生き方に寄り添い、従業員それぞれに、最もパフォーマンスを発揮できるよう、雇用制度やワークスタイルの多様化を許容することの意義は大きい。
例えば、「リモートワークなんて無理」と信じて疑わず、検討さえしてこなかった企業が、コロナ禍をきっかけに、半ば強制的にリモートワークをさせられて、「何とかなるじゃないか」を実感している人たちも多いだろう。
こうなっては、もはや元に戻ることはない。ならば、これをきっかけに、雇用制度やワークスタイルを見直そうという動きが、急速に拡がっている。そんなワークスタイルの選択肢の1つとして、「アウトドアで働く」というのも悪くない。ネット環境の充実やデジタル・ツールの進化は、もはや働く場所の制約から人々を解放する。例えアウトドアであっても、十分なIT環境や設備があれば、十分に仕事ができる。
それだけではない。森の癒やし効果やモチベーションを高める効果は、科学的な研究によっても裏付けられており、「アウトドアで働く」ことは、プレミアムなワークスタイルである。
WHAT:何を使って、実現するのか?
キャンプやアウトドアが好きなビジネス・プロフェッショナルが快適なワーケーションを実践できるキャンプ場
もちろん、「アウトドアで働く」ことが、例えプレミアムなワークスタイルであっても、万人が、そう考えるわけではない。たぶん、一部の人たちに限られるだろう。ただ、そういう「一部の人たち」にとって、最高の体験を提供できれば、それでいいと考えている。
アウトドアは好きだけど、虫は嫌いだという人たちは多い、至れり尽くせりの宿泊施設でなければ嫌だと言う人たちもいる。残念ながら、そういう人のニーズを満たすことはできない。だからこそ、ユーザーを絞り込んで、その人たちに限っては、「最高!」と言わしめたい。
それが、8KUMOが、まずは目指すところだ。
ただ、これはMVP(Minimum Viable Product)であり、最終形ではない。次のステージは、IT人材の育成と活躍の機会を、8KUMOという「場」を使って実現しようと思っている。ただ、そのためにも、まずは、リーンスタートアップである。ここに設定した、MVPを徹底して極め、可能性と課題を見極めることからはじめたい。
一緒にやりたい人たち、大募集である。