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人材育成は人材の流失を加速する 2/2

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>> 昨日のつづき

現場で仕事をする人たちは、いま世の中が変わりつつあることを強く実感しています。一方で、経営者や管理者は、まだ大丈夫と安心し、あるいは、「変えるのは簡単なことではない」と施策を先送りしています。現場の人たちが、このままで大丈夫だろうかと不安になるのは当然のことです。

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現場の人たちが、この状況に対処するには2つの選択肢があります。ひとつは「思考停止」になることです。上司やお客様の指示を待ち、リスクを回避し、他人任せで仕事をすることです。そうすれば、その会社で生き残ることができます。

そのような人たちに、もっと積極的に提案してほしいと経営者は期待を述べますが、新しいことを提案しても「リスクが高いのでうちではムリ」という判断が下されるのがわかっていますから、提案力など育つはずはありません。まさに悪循環です。

一方で、優秀な人材は、このままでは自分の未来がないと悟り、自らの成長の機会を求めて転職してゆきます。これが、この会社から「優秀な人材の流出が停まらない」理由ではないでしょうか。

人材育成のあり方を変えてゆかなければなりません。研修だけではなく、コミュニティや勉強会への積極的な参加を促すこともひとつかもしれません。外部の研修に参加させることもいいでしょう。そんなにお金のかかることではありません。

新人たちには時間をかけてJavaのプログラミングを覚えさせるのではなく、クラウドやGithubの使い方を教え、それを使ってPythonAIIoTに関するプログラミングをアジャイルで実践させる方がよほど現実的です。これまでのJavaの仕事は先輩たちに任せ、新人たちには次代を託すための教育を施すべきだと思っています。

一時的に工数需要が増えても、それは世の中の変化であって自分たちの努力の成果でも、自分たちでコントロールできるものではありません。つまり、自分で自分の未来を描けないと言うことです。

人材育成は直ちに成果の出るものではありません。だからこそ、人材育成に責任を持つ人は、自分たちのあるべき姿を明らかにし、取り組むべきテーマを決定できる見識が必要です。未来のどこかの「あるべき姿」から、いまの取り組みを考える。そんなアウト・サイドインで、人材育成のための施策も考えるべきでしょう。

求める求めざるに関わらず、デジタル・トランスフォーメーションは必ず訪れます。そのための備えを先送りする理由はありません。先送りは延命ではなく、自らの寿命を縮めることであることは、明らかです。

ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA

【12月度のコンテンツを更新しました】
・総集編の構成を1日研修教材としてそのまま使えるように再構成しました。
・最新・ITソリューション塾・第32期の講義資料と講義の動画(共に一部)を公開しました。

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総集編
【改訂】総集編 2019年12月版・最新の資料を反映しました。
*1日研修で使える程度に、内容を絞り込みました。
パッケージ編
ITソリューション塾(第32期)
【改訂】ビジネス・スピードを加速する開発と運用
動画セミナー・ITソリューション塾(第32期)
【改訂】ビジネス・スピードを加速する開発と運用
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ビジネス戦略編
【新規】変革とは何をすることか p.4
【新規】イノベーションとインベンションの違い p.8
【改訂】デジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼーション p.37
【新規】経済政策不確実性指数(EPU)p.38
【新規】デジタル・ディスラプターの創出する新しい価値 p.41
【新規】ハイパーコンペティションに対処する適応力 p.42
【新規】価値の重心がシフトする情報システム p.54
【新規】複雑性を排除してイノベーションを加速する p.55

サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】IoT実践の3つの課題 p.74

ITインフラとプラットフォーム編
【新規】ゼロ・トラスト・ネットワーク 境界型セキュリティの限界 p.110
【新規】ゼロ・トラスト・ネットワーク セキュリティと生産性の両立 p.111

開発と運用編
【改訂】改善の4原則:ECRS p.5
【新規】ITの役割の歴史的変遷 p.8
【新規】アジャイル開発:システム構築からサービスの提供(体制変化) p.11
【新規】仮想マシンとコンテナの稼働率 1/2 p.60
【新規】仮想マシンとコンテナの稼働率 2/2 p.61
【改訂】DevOpsとコンテナ管理ソフトウエア p.63
【新規】モビリティの高いコンテナ p.65
【新規】モノリシックとマイクロ・サービス p.71

テクノロジー・トピックス編
【新規】急増するAI専用プロセッサ p.62

下記につきましては、変更はありません。
・クラウド・コンピューティング編
・サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
・サービス&アプリケーション・基本編
・ITの歴史と最新のトレンド編

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