【図解】コレ1枚でわかるERP 3/6
ERP(Enterprise Resource Planning):企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を会社全体で一元的に把握し、それを適切に分配して有効活用する計画手法であり、その計画を重視する経営手法のことです。この言葉は、製造業における資材所要量計画 (MRP:Material Requirements Planning) といわれる生産資材を管理し計画する手法から派生した言葉で、資材以外の人員、設備など製造に必要なすべての資源を管理し、さらに、企業全体の在庫、決済、資産の管理を行うように発展したのがERP(企業資源計画)です。
ERPシステム:ERP経営を実現するための情報システムのことです。会社全体で業務の重複や無駄を排除し、部門個別に最適された業務プロセスではなく、会社全体で最適な業務プロセスを実現するためには、業務分析と業務プロセスの改革、標準化に取り組はなくてはなりません。この取り組みは、BPR(Business Process Re-engineering)と呼ばれ、ERPシステムは、BPRの結果明確にされた全体最適化された業務プロセスを前提に構築されます。
ERPパッケージ:企業規模が大きくなればなるほど、部門の利害はぶつかり、部門を越えた全社最適化をめざすBPRは困難を極めます。加えて、ビジネス環境の変化は、業務プロセスを常に変化させ、全体最適を維持するために継続的見直しと最適化を行うこと(BPM:Business Process Management)は、容易なことではありません。その変更に合わせてERPシステムに手を加え続けるのは容易なことではありません。そこに登場したのがERPパッケージです。
ERPパッケージは、ERP経営を支える理想的(ベストプラクティス)な業務プロセスを予めパッケージ化した情報システムのことです。これには、ERP経営を実践する上で必要となる業務プロセスや全社データを一元的に把握、管理するためのデータ構造のひな形が、業種や業務に応じたテンプレートとして、予め用意されています。これを使い、ERP経営の実現を加速しようというものです。
ERPパッケージを自社独自の基幹業務システムを開発するための生産性向上手段と捉えている企業もありますが、それはERPパッケージ本来の目的ではありません。「業務改革をすすめERP経営実現を加速する手段」ととらえ、カスタマイズやアドオン(独自機能の追加)を極力少なくできなければ、本来の価値を引き出せないことを理解しておく必要があります。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
【10月度のコンテンツを更新しました】
・"デジタル・トランスフォーメーションの本質と「共創」戦略"を改訂しました。
・RPAプレゼンテーションを改訂しました。
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総集編
【改訂】総集編 2019年10月版・最新の資料を反映しました。
パッケージ編
【新規】デジタル・トランスフォーメーション ビジネスガイド(PDF版)
【新規】デジタル・トランスフォーメーション プレゼンテーション
ビジネス戦略編
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは p.12
【新規】DXによってもたらせる2つの力 p.22
【新規】競争環境の変化とDX p.34
【新規】前提となるITビジネスの環境変化(〜5年)p.36
【新規】デジタル・トランスフォーメーションのBefore/After p.54
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実践 p.56
【新規】共創ビジネスの実践 p.58
【新規】DX事業の類型 p.77
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】「自動化」と「自律化」の違い p.32
【新規】機械翻訳の現状とそのプロセス p.85
【新規】機械翻訳の限界 p.86
ITインフラとプラットフォーム編
【新規】ゼロ・トラスト・セキュリティ p.110
【新規】Microsoft 365 Security Center での対応 p.111
【新規】ユーザーに意識させない・負担をかけないセキュリティ p.112
【新規】ローカル5G p.254
テクノロジー・トピックス編
【改訂】RPAプレゼンテーション
下記につきましては、変更はありません。
・サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
・クラウド・コンピューティング編
・サービス&アプリケーション・基本編
・開発と運用編
・ITの歴史と最新のトレンド編