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社会人になった君たちに伝えたいこと(2)これからの時代を生き抜くための3ヶ条

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昨日のブログで紹介したが、学校のように、実社会では正解が予め用意されていることは希である。だから、正解は自分で創り出さなければならないし、その能力に長けていることが、これからの時代を生き抜くためには是非とも必要なことだ。

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では、どうすれば、このような能力を磨いてゆくことができるだろう。

第1条:相手の正解を当てに行くな!自分の正解を創り出せ!

知識を問う質問であれば、予め用意された正解を当てにゆくことは間違った行為ではない。例えば、「iPhoneはどこの会社の製品か?」や「IoTとはどのような言葉の略語か?」なんていう質問であれば、正解は決まっている。

しかし、このお客様にどのような提案をすべきだろうか、AIに自分が置き換えられないためにどのような能力を磨いて行けばいいのかなどの質問には絶対の正解はない。つまり自分で答えを作る必要がある。答えを作るとは、なぜその答えになったのかの論理を説明できることだ。なんとなくや、まわりの反応で正解を作るのではなく、自分がそれを正解とした根拠を示せることが必要となる。

しかし、自分の正解もあれば、他人の正解もある。これに優劣をつけることはなかなか難しい。だから、謙虚になって、相手の正解の論理にも関心を持ち、受け入れるべきは受け入れ、反論するべきは反論し、自分の正解の論理を磨き上げてゆくことが大切になる。

また、正解は、文脈に依存している。表に見える一部を取り上げて、一方的な自分の正解を押しつけることは間違っている。例えば、ある芸能人が奥さんを亡くしてまもなく、遊園地へ行って楽しげに遊んでいる姿を週刊誌が報道し、それを見て不謹慎だとか、非常識だとか、SNSで非難を浴びせる人たちがいた。しかし、子どもたちがさみしいだろうからと、悲しみを抑えて子どもたちを連れて遊園地へ行ったのかも知れない。やりきれない自分の気持ちを癒やすために行ったのかも知れない。その人の置かれている文脈を考えれば、遊園地へ行くことが正解だったのかも知れない。

そういう文脈にも関心を持ち、相手の正解にも敬意を払う態度が必要となるだろう。

第2条:待遇や給与で選択するな!「おもしろ」や「凄い」で選択せよ!そして、行動に移せ!

5年先、10年先が読めない時代である。「いま」の好条件を選んでも直ぐに陳腐化する。だから、目先の好条件やあの人がそう言ったからなどの他人の基準で選択すべきではない。「おもしろい」や「凄い」といった自分の感性に従ってはどうだろう。そして、それを行動に移して、確かめてみることだ。例えば、このクラウドサービス、面白そうだからちょっと使ってみようとか、新しいフレームワークが登場したのでこれでプログラムを書いてみようといった行動を起こすことで、自分の感性を確かめてみればいい。そんな判断と行動が時代を敏感に感じとる感性を磨いてゆく。

「おもしろい」や「凄い」は時とともに変わる。それは世の中が変わるからであり、自分の経験値が高まり、感性にも磨きがかかって来るからだ。それに従うことだ。それこそが、いまの正解であり、それを繰り返してゆくことで、感性はさらに磨かれて行く。

第3条:小さなコミュニティに閉じこもるな!ヒトのつながりを拡げよ!

世界は広く、人生の選択肢は沢山ある。いろいろな生き様や価値観に触れて、沢山の他人の正解を知り、自分の選択肢を拡げよう。

会社の中に閉じこもるべきではない。会社というのは、往々にして均質な考え方を醸成しようとする。それは組織を動かす上では必要なことではあるが、自分の感性をそこに閉じ込める必要はない。

いろいろな人たちとふれあうことで、自分の社会的な価値を客観的に知ることができるようになるだろう。つまり、自分はどこに出ても通用する人間なのかどうかを知ることだ。

会社に閉じこもっていては、会社での評価しか分からない。世間の常識を知り、自分の未熟を知ることこそ、自分を高めてゆくための原動力となる。

また、世の中にはそれぞれの領域で凄い人がいる。そういうひとに教えを請えば、人生はさらに豊になる。

だから、小さなコミュニティに閉じこもってはいけない。ひとのつながりを拡げてゆこう。

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【新規】破壊者は何を破壊するか p.22
【新規】経営者が新規事業を失敗させてしまう7つの罠 p31
【新規】デジタル・トランスフォーメーションのBefore / After p.43
【新規】デジタル・トランスフォーメーションを取り巻く2つの環境 p.55
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