アウトプットして初めて学べることがある
週末は、ブロックチェーンの講義資料を作った。既にこの類の資料は作っていたが、先週水曜日に開催された"白熱塾・ブロックチェーンもやもや社中"なるクローズドでプライベートな勉強会に参加して、「なるほど、こんな説明の仕方があったのか!」と新しい気付きを得て、これは何もしないわけにはいかないと作り始めた。
この資料は、今週5月30日(水曜日)のITソリューション塾で話をしようと思っている。作るだけではなく、使ってみる、話してみることで理解は確かなものになる。
同じ勉強会に参加した人からは、「パクっただけじゃないか」とご批判をいだきそうだが、パクることで、改めて講師の言葉を思い出し、自分の理解を確かなものにすることができる。
「学ぶと」は「真似(まね)る」が語源であり、それが「真似ぶ」となって、この言葉になったという。しかし「真似る」ことは容易なことではない。講師の頭の中と自分の頭の中はまるで違うわけだから、それを自分の頭の中で理解できるように組み立て直さなくてはならない。知識を獲得するにはこの過程を経なければならない。
次は自分の言葉で人に伝えようとするとだ。さらにハードルがあがる。伝えることで、自分の知識の確かさを自分自身で客観的に確かめることができる。「知っているつもりの知識」を「説明できる知識」に置き換えようとすると、理解の曖昧さや論理の矛盾を知ることになる。これはいささか痛みを伴うが、それもまた心地いい。
「難しいことをわかりやすく伝えること」
いつもそんなことを考えているし、それがいささかなりともできたときには、無上の喜びだ。それが、このような資料を作るモチベーションでもある。
わかりやすく伝えるにはどのように説明すればいいのだろうかを考えながら、資料を作ることは、それ自体が思考でもある。自分の頭の中でつじつまを合わせるだけの思考ではなく、分かりやすいアウトプットを作ることを目的に思考する。わたしはこれを「アウトプット思考」と呼んでいる。
最初から完成形のアウトプットなど生み出せない。だから、まずは手描きで何枚も描いてみる。納得のいかない下書きを重ねるうちに、スッと腑に落ちる下書きが描けたなら、それをパワーポイントに描いてみる。
この過程で、私がやっていることは、「枝葉を落とし、幹を見つける」ことだ。何が本質なのか、何を伝えることが大切なのかを自分自身に気付かせ納得させる。絵の表現や言葉も大切だ。自分に分かるだけでは意味がない、伝える相手に分かる構成や表現を生みださなくてはならない。
このような過程を経て、資料を完成させるわけだが、結果ではなく、その過程こそがエンターテイメントなのだ。
ブロックチェーンについて、納得できたわけではないが、ここまでは理解できたと言える証拠を自分のために残したい。そんなつもりで作った資料でもあり、よろしければご覧下さい。
【募集開始】新入社員ための最新ITトレンド研修
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。デジタル・トランスフォーメーションの到来は、これからのITビジネスの未来を大きく変えてしまうでしょう。
しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることはありません。
そんな彼らに「ITトレンドの最新の常識」と「ITビジネスに関わることの意義や楽しさ」についてわかりやすく伝え、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと「新入社員ための最新ITトレンド研修」を昨年よりスタートさせました。今年も7月17日(火)と8月20日(月)に開催することにしました。
参加費も1日研修で1万円に設定しました。この金額ならば、会社が費用を出してくれなくても、志さえあれば自腹で支払えるだろうと考えたからです。
社会人として、あるいはIT業界人として、厳しいことや頑張らなくちゃいけないことも伝えなくてはなりません。でも「ITは楽しい」と思えてこそ、困難を乗り越える力が生まれてくるのではないでしょうか。
- ITって凄い
- ITの仕事はこんなにも可能性があるんだ
- この業界に入って本当に良かった
この研修を終えて、受講者にそう思ってもらえることが目標です。
よろしければ、御社の新入社員にもご参加いただければと願っております。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書
デジタル・トランスフォーメーションとは何か、SI事業者やITベンダーはこの変化にどう向きあえばいいのかを1冊の書籍にまとめました。これが「SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書」です。PDF/A4版・109ページのデジタル出版です。紙の書籍にすると200ページくらいのボリュームにはなると思います。もちろん、前著同様に掲載したチャートは全てロイヤリティ・フリーでダウンロードできるようにしています。
いまと未来を冷静に見つめ、SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーションにどう向きあえばいいのかを考えるきっかけになればと願っています。
内容は以下の通りです。
- デジタル・トランスフォーメーションとは何か
- デジタル・トランスフォーメーションの定義
- デジタル・トランスフォーメーションを支えるテクノロジー
- SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション
- デジタル・トランスフォーメーション時代に求められる人材
ITビジネスの未来は大いに開けています。ITは私たちの日常や社会活動にこれまでにも増して深く関わり、アンビエント(環境や周囲に溶け込む)になっていくでしょう。そこには新たなビジネスチャンスが待っています。しかし、そのチャンスを見つけるためには、視線を変えなければなりません。もはやこれまでのSIビジネスの視線の向こうには、新しいビジネスチャンスはないのです。
じゃあどうすれば良いのでしょうか。本書で、そのための戦略と施策を考えるきっかけを見つけていただければと願っています。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
LiBRA 5月度版リリース====================
- SI事業者/ITベンダーのための「デジタル・トランスフォーメーションの教科書」をリリース
- 「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツ
- その他、コンテンツを追加
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【新規掲載】SI事業者/ITベンダーのためのデジタル・トランスフォーメーションの教科書
- 教科書 全109ページ
- PDF版
- プレゼンテーション 全38ページ ロイヤリティフリー
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「ITソリューション塾・第27期」の最新コンテンツを追加
メインテーマ
ITトレンドの読み解き方とクラウドの本質
ソフトウェア化するインフラと仮想化
クラウド時代のモバイルデバイスとクライアント
IoT(モノのインターネット)
AI(人工知能)
データベース
ストレージ
これからのアプリケーション開発と運用
これからのビジネス戦略【新規】
知っておきたいトレンド
ブロックチェーン
量子コンピュータ
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サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】伝統的なやり方とIoTの違い p.19
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット
【新規】人間にしかできないコト・機械にもできること p.100
インフラ&プラットフォーム編
【新規】仮想化とは何か p.68
【新規】仮想化の役割 p.70
【新規】サイバー・セキュリティ対策とは何か p.125
【新規】脆弱性対策 p.127
クラウド・コンピューティング編
【新規】コンピューターの構成と種類 p.6
【新規】「クラウド・コンピューティング」という名前の由来 p.17
【新規】クラウドがもたらすビジネス価値 p.26