ビムーブが2回目の第三者割当を実施しました
下期迎える前に、ビムーブは2回目の第三者割当を実施した。払い込みは9月18日に完了していて、引受先は既存株主であるインテック・アイティ・キャピタル様に今回もお願いすることにした。
資本政策に関していえば、いろんな人からいろんなアドバイスをもらったが、結局最後は自分で決めた。資本比率や議決権がどうこうというよりも、今の良いビジネスの流れを断ち切らないことを一番に優先して決断した。それと、既存株主との信頼関係。結局、当事者の置かれている状況は当事者にしかわからない。
去年の7月にビムーブ株式会社を設立し、今年の2月に1回目の第三者割当を実施したわけだが、その時と今とではビムーブを取り巻くビジネスの状況がまったく違っていることに驚きを覚える。2月といえば、ほんの半年くらい前のことなのに。
2月の時点では、サービス自体が完成していない上に社員は私一人だけ。もちろんお客さんもゼロ状態で、出資はしてもらったものの正直全く先が見えない状況だった。しかし、今は違う。社員はいるし、ビムーブの事業を応援してくれているたくさんのステークホルダーがいる。そして、サービスを利用してくれているお客さんがいる。
お客さんの数は、9月末時点で何とか30社に届きそうな勢いだ。10月に入れば、大口のOEM提供も始まる。今年度の目標である100社が少し見えてきているのが、この上期一番の成果だといえる。
実は、30社という数よりも自慢したいことが一つある。それは、30社すべての顧客からちゃんと料金を頂戴していることだ。過去、事業を始めて間もない頃に無料でサービスを提供してユーザー事例を増やすということを何回も経験してきた。でも、今回はそれだけは絶対にしなかった。無料での提供を要求されたことはもちろんあるが、あえて断ってきた。それが結果的には良かったと思っている。
30社の顧客からいただく毎月の料金の積み上げは本当に貴重だ。もちろん単月黒字には程遠いが、2月時点でゼロだったことを考えれば、その差はあまりにも大きい。
このビジネスを取り巻く環境が不透明な時期に、あえて追加で出資をしてくれたインテック・アイティ・キャピタル様に感謝しつつ、決意も新たに下期を突っ走りたい。