遊ぶ時間と寝る時間がない最近の子供
東京都内の公立の小学校は、今週の金曜日が終業式で、来週から春休みに入るようだ。春休みというのは、進級があったり今までの友達との別れがあったりで、ちょっと他の休みとは違った感じがする。
うちの子供も来週から休みに入るので、少しはゆっくりできるのかと思っていたら、そのうちの数日間は、4月から通う予定の塾の講習があるのだという。それに加えて、週一度のピアノのレッスンもある。
自分の子供とはいえ、ちょっと可哀想になってくる。小学校の低学年といえば、遊びたくて仕方がない時期だろうに。ひょっとして、塾に行かせたのは間違いだったんだろうかと、一瞬後悔の念が頭を過ぎった。ところが、子供に言わせると、自分はまだ良い方なのだと言う。
クラスの中には、塾やピアノの他にプールや英語まで習っている生徒がいるらしく、そんな生徒は平日は習い事で忙しくて遊ぶ時間がほとんどないのだそうだ。
時代が違いすぎるとはいえ、私が小学生の時は習い事なんて一つもしていなかったし、授業が終わるとランドセルを玄関に放り出して、毎日野球に明け暮れていた。遊ぶ時間などたっぷりあり過ぎて、むしろ暇を持て余していたくらいだ。
それを思えば、今の子供はやはり可哀想で仕方がない。どこが「ゆとり教育」なんだと言いたくなる。子供が小学校に通うようになって初めて、なんか今の教育システムが上手く行っていないということがわかってくる。
習い事に時間を奪われてしまうことの弊害は、睡眠時間に現れる。寝る時間が、自然と遅くなってしまうのだ。うちの子供は、学校がある平日でも平気で夜の10時、11時くらいまで起きている。これも、クラスでは別に珍しいことではないのだと言うから驚きだ。私が小学生の時は、夜の9時には布団に入っていた。
それにしても、遊ぶ時間と寝る時間のない子供の将来が心配になってくる。かと言って、ちゃんと勉強もして欲しい。結局、今の子供は、私のような身勝手な親の犠牲になっているのかもしれない。