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死にそうなSNSが増えている

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仕事がら、新しいSNSを見つけては登録するようにしている。招待制の場合は、運営者に頼んで招待メールを送ってもらうことも珍しくない。最近の特徴は、少人数(100人前後くらい)のユーザーで、より特定された分野を対象にしたSNSが増えているということだ。

たとえば、音楽でもヒーリング・ミュージックが好きは人だけが集まっているSNSとか、シカゴ・ブルースが好きな人だけが集まっているSNSとか、コミュニティをそのまま独立させたようなSNSだ。

一方で、昨年あたりにサービスを開始したSNSの中には、死にそうなSNSが目立つ。これも仕事がら、毎日いろんなSNSにログインしてみるわけだが、死にそうなSNSはすぐにわかる。まず、日記やコミュニティがまったく更新されていない。そして、ユーザー数がまったく増えていない。

何人かのSNS運営者に聞いてみたところ、失敗した理由は大きく二つに別れるようだ。一つは、運営者側にSNSを続けていく情熱がなくなってしまったこと。SNSビジョンとも関係するが、いざ始めてみたら、本当にやりたいSNSの方向性が変わってしまって、今運営しているSNSに疑問を感じてしまったというものだ。

中には、もっと簡単にユーザーが集まり、儲かるものだと思っていた、と正直に語ってくれた運営者もいた。SNSに対する理解がないままサービスを始めてしまったというケースだ。

もう一つは、機能を追加したくても、開発を頼んでいたベンダーが忙しくて対応してくれない、あるいは追加費用が捻出できずにそのままになっているというもの。ベンダーは手離れを良くしたいのだろうけど、Web 2.0のサービスに手離れなんてあり得ない。進化し続けられないサービスは死んでしまう。

前にも書いたけど、ベンダーはリリースしたサービスに責任を持ってほしい。たとえサービスの事例が30社あったとしても、そのほとんどのサービスが死んでしまっては意味がないはずだから。

結論は、会社の経営と同じで、トップの情熱がなくなってしまったSNSは死んでしまうということだ。SNS乱立状態の現在、死にそうなSNSが増えているという事実もまた見逃せない。そして、資本力のある会社が運営するSNSだけが生き残れるのだとしたら、それではあまにもつまらない。

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