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入れ歯を使わないようアドバイスした症例

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こんにちは、杉並区、西荻窪いとう歯科医院の伊藤高史です。

今回は、入れ歯を使わないようアドバイスした症例です。

「入れ歯をいくら調整しても良くならないんです」うなだれて言うNさんは60代女性の方です。
 主な症状は入れ歯を入れると痛いこと。半年ほど治療を受けながらガマンしたのですが痛みが首まで波及してきたそうです。

 他院で作製された下の入れ歯は大きく削られた跡と、いま最新流行の柔らかいシリコン製の材料が貼られた跡がありました。他院の先生が努力されていたのが分かります。でも残念ながら今回のような症例では、そういう努力が全く無駄になることがあります。

 なぜならNさんの歯が欠損しているのは後ろの2本、大臼歯だけだったからです。
 他の歯との関わりもありますが大臼歯だけの欠損の場合、そのままでも食事や会話に不自由しないことがあります。そこに無理やり入れ歯を入れようとすると痛みや違和感を生じて使えません。そもそも入れ歯など不要なのです。大臼歯の入れ歯が必要かどうかは患者さんの主観によります。

 そこで入れ歯を使わずに様子を見てもらいました。Nさんは1週間後に電話で「入れ歯がなくても不自由なく過ごせています」と明るい声で報告してくださいました。

いとう歯科医院ホームページhttp://www.ireba-ito.com

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