痛い歯の咬み合わせを削って、痛みをなくしました。
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「肝心なときに使えないのよ」
と苦笑する80代女性のRさんは部分入れ歯を使っています。普段はなんでもないのに食事のときに奥歯が痛む症状に悩んでいました。
ところが入れ歯を調べても異常が見つかりません。ご自身の歯も、虫歯もなく歯グキも正常です。このように目で見て分からないときは、別の検査を行ないます。といっても歯科用の大掛かりな装置は使いません。
ピンセットで歯を軽くコンコンコン。
「イタタタ...」
軽く叩くだけで奥歯に痛みがありました。強すぎる咬み合わせの刺激によって歯の中の神経が損傷している可能性が高い。見た目ではわかりにくいのですが、内部に腫れがあると少しの刺激で痛みます。
このように歯を叩く診査を「打診」といいます。いとう歯科医院では祖父の代から行なっている古典的な診査も大切に継承しています。患者さんに負荷をかけないのでレントゲンやCTなど最新機器を用いた検査と並んで今でも大事な診査法のひとつとされています。痛い部位と原因が分かれば治療方針が定まります。
今回は歯を削って上の歯と触れないように咬み合わせを調整。同時に中を消毒して腫れの消退を図ることにしました。
その後、来院したRさんは「すっかり痛みがなくなりました」今度は喜びの笑顔で報告してくださいました。
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