残念な感じの変化
ここ数年のラオスでは、モバイルアプリのサービスが次々立ち上がるとか、クラウドコンピューティングに対する関心が急速に高まるなど、ポジティブな変化がたくさん起きています。僕らは、そんな中、ラオスの発展に日本ができること、ラオスから日本に持ちこめる価値を探すという観点でいろいろトライしています。
びっくりするようなスピードで発展する一方、ここ一年くらいで感じる、"残念な感じの変化"、もあります。
それは、「物乞い」。
国連などの分類では、貧しい国とされるラオスですが、温暖な気候や人口密度の低さなどから、食べるものは自然にあるので飢えるようなことはあまりなく、のんびり暮らしている国と言われてきました。
治安もよく、外国人が夜中に酔っ払って一人で歩いていてもさほど問題なし、物乞いやストリートチルドレンにたかられることもまず無い、というのが定評でした。
治安の良さや、のんびりした空気は変わらないものの、どうにも気になるのが、「子供の物乞い」の増加です。
オープンテラス的なレストランや、屋台的なところで食事をしていると、かなりの確率で現れます。片手桶のようなものにお金を入れてくれと近寄ってくる。
過去にも物乞い的な人はいるにはいましたが、稀に見かけるくらいだし、さすがに物乞いせざるを得ないのかもというような姿の方でした。しかし、ここ最近の「子供の物乞い」はプロ物乞いの雰囲気も漂います。
もっとも、抱きついてきたり、強要したり、奪っていくということはありません。無視するか、手を降って追い払えば去っていきます。
経済的な成長が続く社会ではどうしてもこういう現象が起こるということでしょうか。
実際、ラオスについては、ジニ係数(所得分配の不平等さを測る指標)が悪化しているとか、幸福度が下がっているとも言われます。
全員がドナルド・トランプになった国が幸せであるような気がしないように、富と幸福の関係は複雑です。
この変化、もう少し見守りつつ、どういう解決策があるか、もう少し考えてみたいと思います。
追伸
上記の写真をとった屋台的なレストランで、牛肉のバジル炒めごはんを食べました。
もともとラオスの牛肉は農耕用で役に立たなくなった牛をつぶして食べるので固くてまずいというのが定評でした。だから、普通牛肉の料理はあまり頼まない。。
しかし、これは柔らかくておいしかったです。
これは、"いい感じの変化"ですかね。
250円くらいです。
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