足の長い話ですが、学生時代からの実践的な人材育成は新興国の発展にとても重要、という信念
ラオスの東大と例えたりする、首都ビエンチャンのラオス国立大学(National University of Laos, 略称NUOL)で、「業務アプリケーション開発コンテスト」を開催しました。
プラットフォームは、もちろんサイボウズ キントーン。
なんで、"もちろん"かというと、サイボウズさんのアジアパートナーとしてラオスを担当させていただいており、サイボウズ、大学、Lao-Japan Gatewayの三者で、ラオスにおけるICT活用の推進と人材育成についての協定を結んでいたりすることからです。
年末の決勝大会は、数十チームから予選を通過した5組が最終決戦に望むというものでしたが、サイボウズKintoneを活用して何ができるか、どんな課題が解決できるか、ラオス国立大学の学生が知恵を絞って、イメージを膨らませて、熱のこもった発表をしてくれました。
(現地の新聞にもいくつかニュースとして採りあげていただきました。こちらは大手の英字新聞、Vientiane Times紙のPDF版からクリッピング。2018.12.24付)
三者協定締結からスタートして、セミナー、ワークショップを何度か行い、開発コンテストのアナウンス以後は、毎週テクニカルセッションを実施するなど、けっこうリソースをつぎ込んできました。
サイボウズさんの多大なるご支援をいただいているとはいえ、この活動自体はボランティア的というか、種まきフェーズなので、ビジネスとして実になるまではまだ時間がかかります。
しかし、ラオスのような新興国では、若者にこうした機会を体験してもらうことが、我々のビジネスにとってというだけでなく、その国、社会のための開墾作業という位置づけにもなるとすると、急がば廻れ。
ちょうど最近、後発開発途上国のICT化というテーマの学術論文の執筆のお手伝いをする機会がありましたが、その中でも、人材育成、啓蒙、意識改革など、ソフトインフラの充実が、通信ネットワークやシステム構築などのハードインフラ整備にも増して重要であるという指摘が何度もありました。
新興マーケットでのビジネスは、開拓時代の醍醐味がある一方で、当然、前段からのアプローチが求められる苦労も多くなります。しかし、それを楽しみ、喜びとしてとらえ、そのマーケット、その国・社会、そこで暮らす人々に何か貢献できるとすれば、そんなやりがいのあることはなかなかありません。
"足の長い話ですが、学生時代からの実践的な人材育成は新興国の発展にとても重要"という信念で、こうした取組みを今年もしっかりやっていきたいと考えています。
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