ラオスの小学校で大きくなったら何になりたい?と聞いてみたら
はじめてラオスに行ったときに、郊外の小学校を訪ねる機会がありました。
親切に先生が各教室を案内してくれて、しばし子供たちと交流。
日本から来ましたよ、日本てどこにあるかわかる?、日本のもので知ってるのは?
思いのほかちゃんと日本の場所だとか、ドラえもん、一休さん、ヤマハ、ホンダ、と答えが帰ってきます。(日本人でもけっこうラオスがどこだかわからない大人も多いのにねw)
ふと、「大きくなったら何になりたいですか?」と尋ねてみた。これはたぶんぜんぶの教室で聞いたかな。
かなりの比率で答えは、「軍人さん!」
なんでまた、軍人なんだろう?ラオスはさほど軍が強いとか軍人さんばかり歩いているような国ではない(まず見かけない)のに。
制服がカッコいいとかそういうのかな?というのもありますが、よくよく考えてみると農業国で商工業がこれからというステージ(とくに田舎は)だと、身の回りは自分のうちも含めて農家がほとんどでしょう。
そうすると、ちょっと毛色の違った職業で見聞きするとすれば軍隊なのかも、ということに気がつきました。
ある意味、僕らが子供の頃、プロ野球選手やパイロットが人気だったのと似たような感じではなかろうかと思います。
そのときは、農家、商店、サラリーマンがマジョリティな中で、未知の職業、給料の高そうな職業が上記だったように思います。その後、どんどん、いろいろ増えていったような。
冷静に職業を選択するときにはもっと精査するかもしれませんが、子供が将来なりたいと思う職種が夢のあるもので、バリエーションに富むというのも、その国の産業にとって重要なことかもしれません。
少し年代が上がりますが、カンボジアの大学でどんな専攻が人気か尋ねたときの答えは圧倒的に、“建築・土木”でした。
大学生なのである程度現実的な視点が入っていますが、つまりは、ビルや道路がどんどん出来る中、注目産業がそのあたりということでしょうか。
日本でも繊維、造船、鉄鋼が花形だった時代も似たような空気だったかも。
ラオスをはじめ新興国は、これからいろいろな産業が芽生え、新しい可能性と夢が生まれる場所です。今はまだまだかもしれませんが、だからこそというのも。
小学校の子供たち(んー、現実的には中学くらいのほうが妥当かな・・)があこがれる職業が生まれるように、産業をつくっていくところに関わっていけるといいなと思います。