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消費者調査の落とし穴?購買行動においても理想と現実はやっぱり違っていたりするので要注意かも??

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先日、不動産・住宅情報サイト のHOME'Sで、【2011年、いちばん人気だった街は?】年間ランキング が発表されていました。

つまり、住みたい街ランキング。

関東についての結果は、

1位: 池袋

2位: 川崎

3位: 高円寺



8位: 葛西

9位: 高田馬場

10位: 大宮


あれ?、よくこの手のランキングで上位になっている吉祥寺や下北沢、自由が丘が無い?

1位が池袋??


いつのまにそんな変動があったんだろうと、別のランキングをチェック。

住みたい街ランキング 関東 (東京ウォーカー 2011年)

1位: 吉祥寺

2位:下北沢

自由が丘は4位、池袋は6位、川崎は圏外、高円寺は13位


この東京ウォーカーのランキングは、読者3138人にアンケート調査をした結果。

そして、HOME'Sのランキングは、実は”※2011年1月1日~2011年12月31日にHOME'Sに掲載された物件の中から、賃貸部門において問い合わせ数の多かった駅名を発表しています。”というもの。


東京ウォーカーのアンケートは、たぶん「純粋に住みたい!と思う街」、一方でHOME'Sのほうは、「実際に住もうと考えている街」ということになるでしょうか。

つまりある意味、理想と現実?


欲しいものは何ですか?と尋ねるか、実際に買うとしたらどれですか?と尋ねるかで、答えが変わってくる可能性があるということ。
あるいは、欲しい、あこがれる、と言っていても実際に買うのは違うもの、ということもあるでしょう。
(HOME'Sの結果はそもそもアンケートではありませんけれど)

調査結果は設問の仕方や、順番、言い回しにも左右されるでしょう。あるいは、調査対象や、どのような手法で得たものかなども。
そしてまた、HOME'Sの場合は、そもそも池袋の掲載物件数がかなり多かったそうなので、そんな条件も関係していそうです。

どちらも、住みたいと考えている人が多い街ランキングであることには変りありませんが、これだけ違ってくると面白い。

ちょっとした小ネタに使う場合はいいですが、ビジネスの計画を立てるような場合には引用する調査データが、どんなふうにして出来上がっているのかしっかり確かめて使うようにしたいですね。


(その他詳しいランキングはリンク先のそれぞれのサイトをどうぞ)

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