CGMは、善意によって成立するという前提なわけだから、悪意があるのはもちろん、利益誘導のための行為も同じくCGMによって制裁を受けるということでしょうか
このオルタナティブブログでもトラックバックスパムが後を絶ちません。各ブロガーが、そして事務局の方もスパムを削除したり、スパムがつきやすくなったエントリーはスパム対策が施されたりもしていますが、なかなか。
スパムほど無作為ではなくても、単に関連するキーワードだけでトラックバックを貼るという行為も(これもスパムかな?)よくある話。
また、先日スラッシュドットでトピックになっていたWikipediaに自分に有利な内容を書き込んでタダで広告しようというような行為も、同様のような気がします。
一方、楽天証券の従業員による情報操作とされている不利な情報を隠蔽する行為もやはり。
上記2例の記事
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http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/11/23/1158246
http://slashdot.jp/article.pl?sid=06/09/01/003253
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前者は、当事者による訂正(?)、後者は会社側による謝罪などの形でひとまず幕引きのようではありますが、ある意味、インターネットの生態系におけるホメオスタシスと見ることもできるような気がします。
もちろん、スパム的なものなのか、無邪気なものか、問題ないことかは、人によって基準が異なる場合もあるので、一概には言えないでしょうし、場合によっては極端な排斥活動になることもあるでしょう。しかし、風邪をひいたときに熱が出るように多少の犠牲はあったとしても、健康な状態に近づけようとする力が働くことは大事なことです。
また、従来の広告宣伝に較べて、多くの受け手がその情報にさらされることに対して主体的に意思を表明できる状態は、Web2.0のプラスの側面のひとつでしょう。
そういう流れで、トラックバックスパム(コメントスパムも同様)もどんどん排除できるうまい仕組みができるといいんですが・・・。