思い込みとプライシング
原油高の影響でティッシュボックスの値段が高騰するらしいというニュースがありました。それ以来、ティッシュを買うときにはいつもより値段が気になったりしていますが、案外そんなに高騰というほどでもないような気がします。
実際のところ原油高はいろいろなところで価格上昇圧力となっているようで、タクシーの基本料金が上がるとか。。。
さて、そのティッシュボックスの値段ですが、先日スーパーで198円の5箱パックを見かけて、「おっ!安いじゃん、しかもネピア(有名ブランドということで)だ。」とカートに入れました。
ふと、脇を見るとそれより少し値段の高い(確か250円くらい)ネピアの5個パックが積まれているではないですか・・・。
「あれ? 一物二価? まちがい? なんでなんで?」
よーく見ると、カートに入れたのはnepinepi(ネピネピ)。
「ふーん、なるほどね、ニセモノかー。」と納得し、「それにしてもそっくりな感じのデザインとロゴは問題じゃなかろか・・・」なんてことを考えつつ、さらによーく見ると、”ネピアの妹分です”というPOP。
ニセモノじゃありませんでした。同じネピアブランドのひとつ。
ではなぜ、安いのか?
同じネピアブランドでも、花粉症の季節などにお肌にやさしい鼻セレブというやつは、紙質がちょっと高級ということで通常のものより高いプライシングになっていますが、nepinepiは紙は変わらないっぽい。
低価格のわけは、”量が少ない” ということのようです。
nepinepi(ネピネピティッシュ): 340枚(170組)
一般的によくあるボックスティッシュは400枚(200組)なので、若干ボリュームダウンして安くなるようにしているんでしょうね。
なんとなく思い込みで、通常ティッシュの紙質はどれもだいたい同じで量は1箱あたり400枚(200組)で当然と思っていると、あとは価格だけが購買判断の指標になるので、ちょっと安いとつい手が出てしまうというわけです。
量を減らして値ごろ感を出すというのはプライシングの手法としてはめずらしいことではないかもしれませんが、それ以外の要素について(この場合は量)、思い込みや先入観があるとより効果的なんだなー、とあらためて感心。
もっとも、けっこうかさ張る買い物なので、購入回数を削減するという選択をして、高いほう(といっても安いわけですが)の通常版を買って帰りました。
ちなみに、その後オフィスで使っているアスクルのオリジナルティッシュボックスを見てみると、なんと300枚(150組)。
どうりで安いわけだ・・・。(^_^;)
思い込み、先入観とプライシング、ちょっとした気づきでありました。