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リスナー、アーティスト、ビジネスの3つの視点で音楽の未来を考えます

ベンチャービジネスの評価

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事業を色々な外部の人に説明すると、自分達の目指している方向性と、外部の人達が評価してくれるポイントがずれていることが多々あります。外部の人達からすると、「大きな会社と取引がある」といったようなことは大きなポイントになるようですが、逆に「もしかしたら爆発力のあるサービスになるかもしれない」といった"戦略"や"ビジョン"、"面白さ"といったものはなかなか評価のポイントになりません。

でも、殆どのB2C(企業ではなく一般の人向け)サービスというのは、どこかと連携したから成功したというよりは、そのコンセプトや独自性、面白さ、デザイン、かわいさ、ちょっとした使い勝手といったことがユーザーに気に入られ口コミを呼び広がっていってたりします。

逆にどこかの大企業と組んだからうまくいったベンチャー企業ってそんなにあるのかな、と思ってしまいます。確かに、短期的にはユーザーが増えたりといったことはあるかもしれませんが、サービスの親和性が高いとこと組むと逆に将来のオープン性を損なう可能性もあります。

mixiのようなサービスに、まだ会員がそこまで集まってない段階で日本のベンチャーキャピタルが投資できるかといったら難しいんでしょうね。これはベンチャーキャピタルが投資委員会のような合意性で運営されているからというのも1つに理由で、やはり「これはすごいサービスになるかもしれない」といった事業は、嗅覚のある個人が判断するものであって、理屈をこね回して皆で決めるものではない気がします。

日本にももっともっと成功するベンチャー企業が生まれてくれば、きっとその成功者達はアメリカのシリコンバレーのように次の世代の人達を応援しようというモチベーションを持った「エンジェル」になっていくと思いますが、それにはもう数十年時間がかかる気がします。

となると、今の日本でベンチャービジネスを起こそうとすると、①企業向けで比較的わかりやすい(キャッシュインが明確な)事業か、②初期費用が非常に小さく始められる一般向けサービスのどちらかがやはり現実的ということになります。

もちろん、過去に実績のある人や、ベンチャーキャピタルではなくエンジェルや事業会社とのコネクションがある人であれば、「もしかしたら爆発力のあるサービスになるかもしれない」事業で大きな投資を集められるかもしれませんので、例外はあると思いますが。 今日のBGMは、「松本人志」という変わったキーワードの付いている、"我武者羅"というアーティストの"いきなりダイヤモンド"です。たしかそんなフレーズがダウンタウンのコントで出てきたような気がします。

熱くていい曲ですね~。

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ベンチャーmixi

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