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リスナー、アーティスト、ビジネスの3つの視点で音楽の未来を考えます

勝負する場所を選ぶことの重要性

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昨日、サッカーの中村俊輔選手が優勝を決める試合でロスタイムにフリーキックを決め、年間MVPにも選ばれましたね。たまたまテレビで観ていて鳥肌立ちました。

最近スポーツを観てて思うのは、昔に比べて選手の選択肢が増えたということです。特に野球やサッカーは海外で活躍する選手が増えてますし、国内でもフリーエージェントのような制度があったりします。

これは音楽、スポーツだけでなく、世界中のあらゆる活動に言えるのかもしれませんが、情報化、グローバル化が進むことで、活動の選択肢が無限に広がってきているのかもしれません。

そうなると、勝負に勝つかどうかということの前に、どこの世界で戦うのかというのが、ビジネス、スポーツ、音楽といったジャンル問わず非常に重要になってきます。

今回の中村俊輔選手も当にそうで、スコットランドリーグというイタリアやスペイン、イングランドのリーグに比べればマイナーだけど、ヨーロッパリーグに属し、チャンピオンズリーグなどで他リーグの強豪チームと当たる場で、しかも自分が主軸選手として活躍できる場を選んだことは、彼にとって非常に意味のあることだったように思います。もちろん、イタリアやスペインリーグでも活躍したかもしれませんが、少なくとも今のようなゲームメイクできるポジションで最初からレギラーを取れるようなことはなかったでしょうね。

逆に中田英が、所属するリーグやチームで苦労したり、日本代表では普段やらないポジションでプレーしてたのを見ると、やっぱり中村俊輔は色んな苦労の末にだとは思いますが、一番力を発揮できるプレーの場を選べているように思います。

このことは、音楽シーンにおける各ミュージシャン、ビジネスにおけるベンチャー企業にも当てはまるわけで、別に他人と競争するばかりではありませんが、自分の最も輝ける場所、オンリーワンやナンバーワンになれるような場所を選ぶかは重要だと思います。

例えば、アーティストにとってはもしかしたらライブハウスで若者向けにライブをするよりは、路上でサラリーマン世代の人達に聞いてもらう方が本当に気に入ってもらえる人に届くかもしれないとか、所属するレーベルやレコード会社によっても活動場所やプロモーション方法が変わってくるということは大いにあると思います。

昔と今でどっちが良かったのか楽だったのかはわかりません。ただし、昔に比べて選択肢が多くなってることは間違いないことで、しかもどれが正解かもわからない中では、自分達の活動の場を選択し、決めていく能力というのが、ミュージシャンとしての実力以外のところで大きな要素になってきているのは間違いありません。

目的と手段が合っていれば、売れるかどうかも含めて、どんな成功を求めているかはアーティスト次第だと思いますが、目的に対して手段や場の選び方が悪いことでチャンスを逃しているとするなれば、僕はmonstar.fmでその手伝いをしたいなと思っています。

今日のBGM♪ "wish (room mix)" by Oxalis

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