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ガラパゴスの日本IT

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日経新聞に『ケータイ20年の変遷 「ガラパゴス」競争力育たず』と言う記事がある。内容はドコモが世界で始めて携帯電話を使ったインターネット接続サービスを開始したにも関わらず、海外展開が出来ないことが。

先日、Red Hat Forum 2012で一橋大学イノベーション研究センターの米倉教授も話していたが、世界の携帯電話市場では日本企業の合計は僅か2.7%程度である。韓国のサムスンやLGグループは各社で10%もある。

海外からの知り合いが日本の携帯電話を見たら、小さくて機能が豊富なので驚いていた。要するに海外で日本の携帯電話が売れないのは技術の問題ではない。記事にも記述されているようにビジネスモデルの問題だ。

日本のITも同じようだと思う。海外や外資系で活動されている日本の技術者も多くなってきているが、海外で成功している日本IT会社は少ない。問題は技術者のレベルよりも企業のビジネスモデルではないのか。

ドコモも海外展開を試さなかった訳ではない。ただ日本で成功したビジネスモデルが海外では受け入れなかった。日本のIT企業も国内で成功しているためか、同じビジネスモデルで海外展開しようとしているのが問題ではないのかっと思ってしまう。最終的には海外でも日本のビジネスモデルで仕事ができる日系企業を相手にすることに限ってしまう。

グローバル企業を目指すならば、技術を高める前にグローバルで通用するビジネスモデルを作ることを優先した方がよいと思う。

関連記事:

『ケータイ20年の変遷 「ガラパゴス」競争力育たず』

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD050IA_R10C12A9X26000/

『パナソニック、携帯事業を大幅縮小へ』

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD250NL_V21C12A0TJ0000/

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