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優秀なチームは良い商品を作る?

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先日開催されたアジャイル・ジャパン2013の基調講演のスライド15で「Great teams of people build great products」と書かれている。このことに付いて話していたら、私と違う意味で解釈している人がいた -「優秀な人を集めたら、良いソフトを開発することができる」。

http://www.slideshare.net/hiranabe/demand-technical-excellence-james-grenning-keynote-at-agilejapan-2013

アジャイルカンファレンスの基調講演なので、私は「良いソフトを開発するためには、メンバーを優秀にする必要がある」っと解釈している。アジャイルの多くの考えはトヨタの考えを元にしている。トヨタは欧米のように「優秀」な人だけを集めて出来ない人を切り捨てる習慣はないと思う。

なお、私はここでの「優秀」は「モチベーションが高い人」のことだと思う。ようするに、「良いソフトを開発するには、高いモチベーションのメンバーが必要」っと解釈している。

アジャイルは優秀な人を集めることよりも、現場にいる人達をどのようにしたらもっと良い結果が得られるようになれるかっがアジャイルの課題だと思っている。

個人的には井深のソニーの会社設立の目的が好きだ。ここでも優秀な人達を集めるとは書かれていない。しかし、やる気がある人が活動できる「場」を作ると書かれている。私はこれがアジャイルの基本的な考えだと思っています。

「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設 」

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