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元開発者がいなくなったOSSプロジェクト

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LibreOffice、OpenSSO、jBPMなどのように、オラクルがサンを買収した後に別プロジェクトや、開発方針の違いから元開発者がOSSプロジェクトから他プロジェクトに移る場合がある。OpenOfficeやjBPMは知名度、流通チャネルが既にあるが、元のプログラマがいなくなっているので、先がどうなるのか不明なところがあるような気がする。ForgeRockがOpenSSOも引き継いだけど、本当にサポートできるのかが不明。新しい開発者及びサポートチームが以前のレベルまでになるのに時間が掛かる。OpenOfficeのように、最終的には他プロジェクトに引き渡される場合もある。

OSSプロジェクトは参加している人が重要である。開発されているソフトウエア自身の価値よりもコミュニティに価値がある。製品の機能を比較しても、競争力が激しいOSS市場では来年には今年が有利なプロジェクトが作成しているソフトウエアが機能に譲れているかの保証はない。ただし、メンバーになっている人たちを見ると、そのプロジェクトの将来が分かる。

残念なことに、SIerは昔のように今のソフトウエアの機能を比較しているところが多い。なぜなら自分たちもただ頭数とその時間を販売しれるだけだからである。人、金、物、情報っと言っているが、ここでの人は「個人としての人」ではなく、単なる頭数になっている場合が多い。そのためか、実際には使えないソフトウエアを選択したり、使えないサポートを受けたりする。

OSSプロジェクトは、参加されている人に価値があり、今開発された成果物にはそんなに価値はない。元開発者がいなくなったプロジェクトは、よほどに出来る人がプロジェクトに参入しないと継続できない可能性が高い。

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