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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

失敗しない新規事業への投資

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同じ新規事業をやるにしても
投資の方法はいろいろとあります。
資金がわんさかと"うなる"ほどある場合には、
一気に巨額のお金を投資することも可能です。
しかし、資金も少なく、リスクもなるべく避けたいという場合には、
今月分とかいう形での投資がベストな方法になります。
これは、一ヶ月分のお小遣いを一週間で使っていい分に、
小分けするのと変わりません。

しかし、投資額が、多いにせよ、少ないにせよ、投資は投資。
どういう形にせよ、無駄なものに投資しているとすれば、
それはお金を"どぶ"にすてているのと同じになります。

投資の形は様々ですが、最も大事なのは

「引き際を知る」

ということだと思います。
つまりは、「撤退」を恐れてはいけないということです。
計画段階での撤退路線の検討はものすごく大事です。
「負けることを考えて戦うやつがいるか!」
とアントニオ猪木に怒られそうですが、
それは、決して、最初から負け戦を考えることではありません。
ポジティブな撤退と捉えた方がいいかと思います。

せっかくうまくいっている会社も、
引き際を間違えて、つぶれていった、
もしくは大きく傾いた会社を多く見てきました。
いい会社もたくさんあったのに、本当にもったいないことです。
すべては、経営者が「撤退」時期を見誤ったということが原因になります。

新規事業というのは、計画が重要であることは間違いありません。
計画段階でのマーケティングが正否を左右しますが、これがすべてではありません。
やっていくうちに変更など、新規事業である以上、普通のことです。
この点は柔軟でなければなりません。
決まったことに固執しすぎて失敗することもあるのです。
しかし、計画の上で、いくつかの重要なポイントがあるはずです。
「これがあるから、この事業をやる」という事業の原点となる部分です。
ここが狂うということは、
すなわち、撤退を考えなくてはならないということになります。

ましてや、新規事業をやるのに、事業計画すらないとすれば、
それは、経済活性化のためにお金を撒き続ける
"ボランティア活動"と考えた方がいいと思います!
そういう活動は個人でやるべきで、
社員を雇っている経営者がやるべきことではありません。
社長たるもの、いま流行りの「やりたいことをやる」
ということを真に受けてはなりません。
やるなら、厳密な計画が必要になることは当たり前のことです。
「自分がやりたいから」という理由でやっているとすれば、
その人は、もはや経営者であってはなりません。

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