人が変わる瞬間
人は一生のうちに何度か、
「このままじゃいけない」
「何かを変えなきゃいけない」
「変わらなきゃいけない」
と思うことがある。
よくあるのは、新年を迎えた元旦。
一年の目標を立てたりして、新たな一年をどう過ごすかを考える。
しかし、この元旦の目標。
三が日を過ぎれば、ほぼ忘れる人がほとんどじゃないだろうか?
身内や大事な人が突然亡くなるなど、死生観が変化したときも、
自分の中で変化が起こる。
この場合は、元旦と較べて、大きな衝撃を受けるため、
変わらなければならないという気持ちは非常に強いものがある。
しかし、日々暮らしていても、思うことが絶対にあるはずだ。
変わり映えしない日々。
何のために生まれたのか考えるとき。
やりたくもない仕事をするために満員電車に揺られるとき。
人はどう変わるべきなのか?
答えは案外、簡単なところにある。
最も簡単なことは、
歴史上の人物でも、今近くにいる人でも、マンガの登場人物でもいい。
目標となる人を見つけることだ。
目標となる人が複数いても全然構わない。
何かがあったとき、この人ならどう対処するのかを考えるのだ。
坂本龍馬なら、こんな小さなことはどうでもいいと思うだろうとか、
諸葛亮孔明なら、もっと大きな構想を練るだろうとか、
常々、自分の中にその人を住まわせるのだ。
すると、今の自分がひどく小さく見えるようになる。
どうでもいいことで怒ったり、愚痴を言ったり、
人の悪口を言ったり。
そういうことをしなくなることはもちろん、
そういう人と付き合うことすらしなくなる。
そうなれば、「変わった」と実感できるはずだ。
その上で、何かに死ぬ気で打ち込んでみることだ。
何らかの結果が生まれ、何らかの果実を手に入れることができるはずだ。