オルタナティブ・ブログ > 細島誠彦ブログ【参謀の戦略眼】 >

会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

確実に企業が欲しがるビジネスパーソンになる方法

»

最近、面接を嫌というほどやっている。

これほどやるのは10数年ぶりだ。
面接というのは、約1時間ほど話して、合否を決める。
不合格の場合、残念ながら、
その1時間というのはお互いにとって無駄な時間ということになってしまう。
仕方のないこととはいえ、もっと合理的にできないものかと考えてしまう。
1時間も面接に費やすのだが、実際のところ、
その人がいいか悪いかは3分もあればわかってしまう。

1)企業が欲しがる人

なぜ3分もあればわかってしまうかというと、
嘘のような本当の話だが、ちゃんとした仕事をしてきた人は目が違う。
目が生きている。
これは、面接を多くこなしている人は納得するところだと思う。
面接では自分の経歴を詐称とは言わないまでも、
少し膨らませて書いたり、言ったりする人が多い。
しかし、そういう人は、やはりうしろめたいところがあるのだろうか?
不審な目をしている。
それはそうだろう。そういう人は、仕事も誤魔化してやってきたのだろう。
不審な目になるのも致し方ない。

昔、面接した人にとんでもない人がいた。
話していると流暢に話し、何でもできるような語りぶり。
あまりの流暢さに、怪しいなと思って、
突っ込んで聞いていたら、やはり経歴詐称だった。
その上、実務も突っ込んで聞くと、まるで答えられなくなっていった。
観念したのか、途中から、その流暢さは影をひそめだした。
このように、怪しい人はやはりわかってしまう。

3分で結果がわかってしまうのに、なぜ1時間も面接をするかというと、
一応、来てもらっているので、失礼にあたるだろうということで、
頑張って1時間も面接をするのだが、本当に忍耐力がいる作業だ。


2)流行るトリック

最近、本屋さんに行くと、よく思うことがある。
簡単に言えば、人と違うことをやろうという方向の本が多いように思う。
例えば、
スマホが流行ると、スマホは見るなと言う。
お金が落ちていれば普通は拾う。でも、お金は拾うなと言う。
経営に計画が重要だというと、計画なんていらないと言う。
営業は受けるのが基本だが、営業は断れと言う。
なぜ、こんな題名や内容の本が多いかというと、
目立つから・・・。
読者の心に「何で?」を作り出して、手にとってもらおうということだ。
しかし、人の、面白そうだとか、変わったことを求める心が、
そういう本を手に取るようになる。
だから、出版社もこういう本を出そうとする。
しかし、こういう内容は、姑息で小さなことだと思ったほうがいい。
こういう小手先の技術みたいなものを読んで、身に付けたとしても、
企業はすぐに見破ってしまう。
怪しい人間はすぐに怪しい人間に映るのだ。


3)王道こそが人の目指すべき道

では、どうすれば企業が欲しがる、
イキイキとした、嘘のない目を手に入れることができるのか?
それは、やはり王道しかない。
王道とは、

a. 孟子が説いた王の道。「徳によって本当の仁政を行う者」を指し、
「小国であっても人民や他国はその徳を慕って心服するようになる」と説いた。
b. 儒教で理想とした、有徳の君主が仁義に基づいて国を治める政道
c. 対義語に武力を以って国を統治する「覇道」という言葉がある。
d. 転じて、正攻法

とある。
そう"正攻法"しかない!
では、日常生活における王道とはなにか?
「愚直に学び、必死に、試行錯誤を繰り返しながら、仕事をすること」
ではないか?

普通じゃないか!と思う人がほとんどだと思う。
では、スマホを見なければ何か変わるのか?
計画を作らなければ、どうなるのか?
考えてみるといい。そんなものは何も生まない。
普通のことかもしれないが、何気にちゃんとやっている人は本当にいない。
当たり前のことを当たり前にやるということは、何とも難しい。
人は、どこかで必ず楽な方向を選ぶからだ。

秦の商鞅は、王に王道か覇道かを選んでもらった。
商鞅は王道をすすめたが、王が選んだのは覇道。
王道は時間がかかりすぎるからだ。
覇道を選んだ秦はその後中国統一を果たすが、統一政権の寿命は短かった。
それは、覇道を選んだからだ
王道を選べば、1000年王国が実現したかもしれない。

では、普通の当たり前の、人と同じことをやっていて大丈夫か?
絶対に大丈夫だ。
なぜなら、前述したように、
当たり前のことを当たり前にやるということは、本当に難しいからだ。
王道を選び、着実に進むことが、結局は人と違うことをやることになる。
ただ、スマホを捨てたり、計画を作らないとかいうことより、
全く面白みがないだけだ。

面接で受かる人というのは、
着実に仕事をこなしている人だ。
「ん?」と面接で少し引っかかったのに、合格させてしまった人は、
入社してもらった後、確実に後悔することになってしまう。
ちょっと気になる部分がある人は、
やはり誤魔化しがあるのだ。
そこにやはり引っかかりがあるのだ。
真摯に仕事をやってきた人は、誤魔化しがない。
誤魔化しがなければ、自分の言葉で質問も返せる。
自信がある人は目に活力がある。
だから、自信をもって合格を告げることができる。

面白くなくても、王道を進むことが、自分を飛躍させる唯一無二の方法だ。
決して、面白そうなこと、変わったこと、突拍子もないことに飛びつかないことだ。
そんなものは時間の無駄でしかない。

Comment(0)