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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

自分を変えたいと本気で思う人がやるべき、正しい『勘違い』

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先日テレビで、会社の飲み会に行かない最近の新入社員について特集されていた。

"ゆとり世代"と一括りにされていたが、
「いやいや、そんなことはない」
と言いたいことのある人は多いだろう。

中でも面白かった、会社の飲み会を断る理由は、
「見たいテレビ番組があるから」
「豆腐の賞味期限が今日までだから」
・・・(・o・)
すごい理由!!
思い付きもしない理由のオンパレード。

しかし、私は、もっとすごい理由で断る人を知っている。
「まだその日は予定がないので、ダメです」
・・・(・o・)

この人は、ゆとり世代ではなく、立派な昭和の人です。
よって、ゆとり世代だからではなく、
変わった人は、世の中多いということなのでしょうか?

まー、個人的には、飲み会なんて別に行かなくてもいいのでは?と思うが、
実際の仕事となるとそうもいかない。
変わった人だとか、ゆとり世代とかで済まない部分がある。
入ったばかりの社員はできないのが当たり前かもしれない。
しかし、それにも限度があるだろう。


1)昨今多い残念な人

飲み会の例にもあるように残念な人は多いが、
仕事上で残念な人には共通項がいくつかある。

・最初から自分にはできないと思っている人
・責任感がなく、何とかする気すらない人
・自分は特別だと思いながらも、何も努力しない人

こんな人、きっと周りにいるのでは?
こういう人と一緒に仕事をすることになると悲惨です。
なまじ自分に責任感があると、この戦力外の人はあてにならず、
ほぼ一人で仕事をしなくてはなりません。


2)できる人のタイプ

逆にできる人はどんな人か?

・やったことがない仕事も、何とかなるだろうと思っている人
・責任感がある
・自分を客観的に見つめられるが卑下もせず、向上心がある。

こういう人と一緒に仕事をすると、
もし新入社員で何も知らないまっさらな状態であっても、
ものすごく助かるし、何よりも応援したくなる。

私は、新入社員研修で必ず言うことがある。
たまたま昨日のアメトークの「柔道部芸人」ででてきたのだが、
小林まことの「柔道部物語」にあった話をアレンジして話す。
「柔道部物語」は、高校に入って初めて柔道をやった主人公が、
練習を重ねて、強くなっていく物語なのだが、
そのマンガの中で、高校の監督が主人公たちに大きな声で叫ばせる。。

「俺って天才だー!」
「俺ってストロングだぜー!」

そして、もう一つ、天才でストロングだと思うとバランスが悪いので、

「俺ってバカだぜー!!」

とも叫ばせる。
このマンガは何年も前に読んだものだが、
この部分はずーっと記憶に残っている。

私は、この話を拝借して、新入社員に、
"天才だから何でもできると思うこと"
"バカだから何でも吸収するし謙虚でいられると思うこと"
を教えるようにしている。

柔道部物語(1) (講談社漫画文庫)

3)自分へのインプットの重要性

こう思うこと、思い込むことで何が変わるのか?

必ず自分が変わっていく。

それは、何故かというと、思い込み、自ら刷り込むことで、
脳が勘違いしていくのだ。
天才なのだから、自分は何でもできる気がしていくはずだ。
しかし、バカなのだから、完全に勘違いはしない。
人には謙虚に教えを請えるし、何でも吸収できる。

ここで気をつけなければならないことは、
人は、自分が天才ということは簡単に受け入れるが、
自分がバカだということはなかなか受け入れない。
結果として、ものすごく嫌なやつになってしまう危険性がある。
だから、バランスが重要だ。
ちゃんと、バカだと思わなければならない。

ちゃんとやって、数年も経てば、
大きな変化として現れてくるはずだ。


4)がんばらないでがんばること

大きなことを為す!というのは、格好がいい!
しかし、大きなことはいきなりできるものではない。
大きなことというのは、小さなことの塊でしかない。
大きな視点で、大きなことのツボを見つけて、
その小さなことをコツコツとやっていく。

できる!できる!と思いながら、小さなことをやっていくことが、
脳を勘違いさせ、自分を勘違いさせる。
さらには、周りの人たちを勘違いさせ、
最終的には、ついに、その勘違いが真実の姿になる。
大きく世界が変わるはずだ。

本当に残念な人で終わらないように、
勘違いをぜひオススメする!!

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