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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

仕事はロジカル・シンキングを身につけなければ始まらない

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自らの浅はかさ

私は、"考える"ということが結構好きで、仕事も若いときから、
経営企画関連の部署が多かったのであるが、
大前研一氏の「考える技術」という本を読んで、
いかに自分の考えが浅かったかを思い知らされたことがある。
私が"考えている"と思い込んでいたことは、
ただの"思い込み"でしかなかったのである。
"思い込み"や"思いつき"で仕事をすることが非常に危険なのは、
説明するまでもないと思う。


人生・仕事の結果の方程式

こういった経験から、私の会社「セイムペイジ・グループ」では、
ロジカル・シンキングを重視しており、
マネジメントクラス向けの研修や新卒研修では必ず行うことにしている。
研修期間中は毎日行う。
この講義をやるにあたっての大前提がある。
京セラの稲盛和夫氏が言う

               人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

である。この公式のポイントは、

1.掛け算であること
   それぞれの数値が大きければ大きいほど結果として大きくなる。

2.考え方、熱意、能力のそれぞれの数値が、
     考え方は、-100~100    熱意・能力は、0~100

であり、
つまり考え方がマイナスなら熱意や能力が大きければ大きいほど
マイナスがおおきくなるということである。
最も大事なのは、
すべてがマイナスに転じ得る"考え方"となる。


正しい考え方とは?

つまり、この研修で行う前提では、
"正しい考え方"を身につけるということを目標にしている。
その考え方を見つけるために、
ロジカルシンキングの勉強をするのである。
一言に"正しい考え方"といっても、
数学ではないので、これ!という答えがあるわけではない。
数人でそれぞれの考え方を披露し、
どれが正しいのかをそれぞれが見出す研修となっている。

そのためには、
MECEやロジックツリーなどの基本ツールは必須である。
この辺は勝間和代氏などの書物を見ていただければ詳しく書いてある。
非常に難しいことのようだが、簡単に書いてしまうと、

マインドマップなどを駆使し、
MECE、ロジックツリーなどのツールを使い、
あるお題に対して網羅的に考え、
その中から、最も適当と思える答えを導く

ということである。
この網羅的ということが意外と難しい。
しかしながら、これは習慣にするしかない。
社会人である以上は、絶対に必要な能力だと思う。
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