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会社がなすべき当たり前のこと、人がなすべき当たり前のことでありながら、多くの人ができていないことを、いかに行うかを考えるきっかけになればと思います。高杉晋作の辞世の句でもある「おもしろき こともなき世を おもしろく」をブログ名に、日々普通に起こっている会社や社会での出来事を、いかに考え対応すべきかという視点で書いていきたいと思います。

自己実現のための第一歩

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 私は過去にいくつかの会社に所属したが、どの会社でも大体、新卒が入社してくると「ライフシート」というものを書いてもらっている。新卒ばかりではなく、たまに既存の社員にも書いてもらったりもするのだが、ほとんどの人がすらすらとは書けない。実際に書いてもらうライフシートとは、以下のようなものだ。

 

lifesheet.JPG社員に実際に記入してもらうライフシート(クリックで拡大)


 ・横軸は時間軸。1年後、5年後、10年後、終わりは何年後でもよい。
 ・縦軸は仕事、個人、人格の3つの分野。
 ・マトリックスの中にそれぞれの時期における目標とやるべきことを記入。

 人間、みな当たり前に目標を持っていると多くの人は思っているかもしれないが、実はそうではない。経験上、なんとなくの目標すらない人の方が多いと思う。なんとなくこうなりたいという目標を持っている人でさえも、明確な目標になっていない人がほとんどだ。だから、なかなかこのライフシートを書くことはできない。また、頭の中でなんとなく考えているのと、紙に書くのでは全く違う。目標がある人でさえも、実際紙に書こうとすると結構書けないものだ。

 個人個人の目標なので原則何でもよく、曲がりなりにもがんばって書いてきたものにイチャモンはつけないのだが、たまにツッコミを入れることがある。
 例えば(といっても過去に実際にあったケースだが)、最終目標として20年後に「政治家になる」と書いてきた新卒がいた。私が言ったのは「君は政治家になるのが目標なのか、それとも政治家になって何かやりたいことがあって、それを目標としているのか?」と聞いたことがある。その新卒社員は「政治家になって、実現したい政策があるんです」と答えた。とすれば、彼は何を間違えたのか? 彼は、手段(政治家になる)と目標(政策を実現する)を勘違いしているということだ。

 なぜ、ライフシートというものを書いてもらうのかというと、

 ・目標を明確にすること
 ・そこに到達するための手段を明確にすること

である。目標すらない人が成長するということはなかなかない。早く気づいてもらうために書いてもらうのだ。
 例えば、目標は「車を買う」でもいいのだ。5年後に車を買うためには、1年でこのぐらいお金を貯める。でも、給料をこのぐらい上げれば3年後には買える。そのためには、こういう能力をつけてこういう仕事をして、このポジションにつけばいい。だから、これぐらいの努力をしなければならない......と、展開していく。このように順序立てて考えるからこそ、その目標に到達するのだ。考えないことや思いつかないことは、決して実現しない。

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