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外貨コインをギフト券・電子マネーやWeChatPayに ポケットチェンジを使ってみた

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自宅に眠っている外貨コインありませんか? 米国はじめ出張が多いんで、色々と外貨の小銭がたまっちゃうんですよね。

渋谷駅そば(渋谷ちかみち)に、いくつかの外貨をギフト券・電子マネーにしてくれるポケットチェンジの自動マシーンがあるということで、試してみました。

Before:とりあえずコインの一部をビニール袋に入れて...

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After:はい、Amazonギフト券に早変わり

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為替 米ドル109円、ユーロ131円とすると、801円なり。それが682円のギフト券になったので、単純計算で約15%の手数料・・銀行などで約1%は差損が生じるのを考えるとポケットチェンジさんは14%の実質手数料かな(もちろんAmazonやイオンなどギフト券・電子マネーの発行体との条件交渉でポケットチェンジの利益は変わる)。

ユーザーからすると眠った小銭を使えるようにしてくれるので、待ってました!というサービス。いま小銭は、円、ドル、ユーロ、元、ウォンの5種に対応。お札はこれに加えアジア5か国の計10か国。

詳しくは以下のパンフ情報(or ウェブサイト)をご覧ください:

PocketChange001.jpg

PocketChange003.jpg

追記:一時既にWeChatPayアカウントを持っていないと使えなくなりましたが、WechatPayの認証に日本発行のクレジットカード復活しました。ポケットチェンジでの入金もOKです 参考記事 】なお、これ以外の用途に、日本から中国に行く前にやっておくと便利な使い方もあり。中国内ではすでに標準というか、ないと困るのがアリペイかWeChatペイです。でも、中国に銀行口座がないと(or 現地の人に送金してもらわないと)、アプリをスマホに入れても使えない。それをポケットチェンジで解決!と次の体験談は伝えてます。日本円も対応してるので便利ですね。

【ポケットチェンジ】アメリカ出張で余った小銭を中国出張に突っ込んでみた【WeChat】|クラスメソッドブログ

海外硬貨を電子マネーに両替!ポケットチェンジから中国WeChatに入金&使用方法

では、このサービス、どんな会社がやってるのでしょう? 10カ月前のインタビュー記事があります:「海外で余った外貨が身近な電子マネーになる「ポケットチェンジ」を徹底取材!ウェブ系エンジニアだからこそできるハード開発の裏側とは?

エンジニアが起業したスタートアップですね。起業家さんはこんな方→東京芸術大学院映像研究科卒。産総研や楽天等にてエンジニアとしてキャリアを重ね、(株)スポットライトにて、超音波解析技術を用いたスマートデバイスの設計、開発およびアンドロイドアプリ開発、サーバサイド開発に携わる。2015年、(株)ポケットチェンジを創業、同代表取締役を務め、ソフト/ハード両面で開発をリード。第5回 ニコニコ学会βシンポジウムにて「研究してみたマッドネス」大賞を受賞 ・・使ってみて、マシンが素朴だなと思ったが、手作りなんですね。

前から個人的に外貨小銭問題を感じてたのですが、やってくれてうれしいです。それに、WeChatPay向けにも使えるのはプラスですね。

ちなみに、米国には前からCoinstarというキオスクがたくさんあります。小銭を札やギフト券、寄付に変えられるマシーンで、世界で2万台弱、年間コイン430億枚を扱ってます。おそらくポケットチェンジもこれを参考にはしたでしょう。

日本は銀行ATMが小銭でも入金できるので、Coinstarのターゲット市場になりにくいのでしょう。それを外貨をターゲットにしたのが、ポケットチェンジのいいところ。頑張って欲しいです。

ですが日本で、例えばお年寄りで小銭を出すのが面倒になって、気がついたらバケツにいくつも小銭が溜まったという話を聞きます。キオスクでは対応できないが、こうした問題を解決するスタートアップもあったらいいですね。世の中はまだまだ問題がいろいろとありますね。

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