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大企業の一般職が新事業を 岡田康子著「自分で決める、自分で選ぶ―これからのキャリアデザイン―」

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パワハラ」の提唱者であり、大企業の新事業コンサルタントとして熟達した岡田康子さんから新著「自分で決める、自分で選ぶ―これからのキャリアデザイン―」をいただいた。

とてもやさしく、そして本質を突いている本だ。

男性社員と競う総合職より、スイッチが入った一般職の女性が会社を変える、との指摘に、えっ~と思う人は多いだろうが、的を射ている。

Entrepreneurs are Everywhere(起業家はどこにでも)の時代に呼応した実例ストーリーが、周りも自分も活躍できないと思っていた人が、自分らしさに目覚めて自分も周りも幸せにしていく様をリアルに伝えてくれる。

ではどんな仕事をやるか?それは著者=岡田さんの十八番でもある新規事業開発だ。社内起業研究会発足から30年も大企業の新事業に携わってきた超ベテランの岡田さんは、ぽっと出のコンサルタントにはない現場感と視点を持っている。

また、「パワハラ」の提唱者であり、セクハラはもちろん、人材開発や社内活性化などの経験が豊富な岡田さんは、最も大切と言われているがどの組織でもいまひとつな「人」の問題とその活用に、刺さる展望を提供してくれる。「できない」と思っていた人が「できる」に変わり、組織にもインパクトを与える。しかも、実例に基づく説得力あるストーリーだ。

女性だけでなく、男性にも考えさせる、そして勇気を与える本だと思う。

読みやすい文調で178ページとさっと読める分量、しかし中身は詰まっており刺激的だ。

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