仏テレコムの Orange Fab Asia 特徴のあるスタートアップ育成プログラム
5/15/2014開催の「Orange Fab」Season 1 Demo Dayに足を運んだ。アクセラレーターは数を増やしているが、特定企業スポンサーのものの割合が日本では高い。Orangeはフランス・テレコムのグループであり、グローバルにOrange Fabのプログラムを展開している。また、モバイル/スマホのアプリやWebサービスに偏っている他のアクセラレーターと異なり、インフラほか範囲の広いテクノロジー系スタートアップが多い。
参考:「フランス通信大手のOrangeが、アクセラレータ・プログラム第1期参加スタートアップを発表」
一年弱前、小生は連載インキュベーションの虚と実で「第2フェーズに入る日本のインキュベーター日米比較でみえる課題と可能性」なる記事を書いた。歯切れが悪いとかお叱りを受けたが、正直どう打開するか魔法の杖は見つからなかった。
Orange Fabも試行錯誤の立ち上がり段階だが、ヒントを与えてくれている。特徴としては、
・グローバル
・事業タイプ
・Orangeグループとの連携意欲
が上げられる。
前出の記事にも書いたが、あるアクセラレーターにも小生はグローバル戦略をお勧めした。例えば、海外の起業家が日本でスタートアップしたければ門戸を開くべし。さらには、Orangeの様な真のグローバル化がある。
事業タイプでは、真似し難いテクノロジー・スタートアップという面、そしてOrangeグループがユーザーとして影響を与えられる種の事業が多い、というのが面白い。もっとも、例えば米国では日本よりテクノロジー・スタートアップの比率がずっと高いのだが。
そして、選抜における、よくも悪くもOrange本社の参加度の高さだ。Orangeの戦略に沿わなければ、断るべしというメッセージ。それは可能性とウラハラという位置づけ。そのせめぎ合いの中で選抜したというコミットメント度の高さは、評価したい。
世界的にもまだこれから進化する領域であり、一つのお手本となるよう、期待したい。
Jin-Magicのプレゼン…IIJとの連携発表など、小生が会った時より進歩していて嬉しいです。キャリアが生殺与奪権を持つ市場に挑む姿は、ガンバレです。
FlashTouchもオモロイ…具体的な用途開発ですね、課題は。
pigmatブース…FourBeatは小生も知ってました。楽しいことやってくれてますね。
NetLED…照明の省力化。オフィスじゃなくて商業施設、特にチェーン店に売り込むとよいかと。
他にも、来店客情報の補足・解析など色々なテクノロジーを見ることができた。
強いて言うと、アルコールは、ワインだけでなく、ビールも欲しかった。さすが、フランスです。これも特徴w
次回は、5/19-7/14が募集期間です。こちらをご覧ください。