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ad:tech tokyo 2011 (3) 初日 ブランドのための統合マーケティング

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ad:tech tokyo 2011の初日 「ブランドのための統合マーケティング」なる3セッションのうち2つ=マルチチャネル・マーケティング、ROIの本質、について。

■マルチチャネル・マーケティング効果的戦略の事例 10月27日 0:40pm - 1:30pm
江口 容子 日本ロレアル株式会社 ラグジュアリープロダクツ事業本部 ランコム事業部 CRM & デジタル マーケティング マネージャー
高松 雄康 株式会社アイスタイル 取締役兼CMO
岩村 水樹 グーグル株式会社 執行役員 マーケティング本部長
神岡 太郎 一橋大学商学研究科教授
Moderator
安藤 元博 株式会社博報堂 エンゲージメントビジネスユニット エンゲージメントプラニング局 局長代理
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ロレアル江口さん:
トリプルメディアへの対応について説明。
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江口さん:各種メディアのマーケプラニングは合同会議、代理店など外部のメンバーも参加。その後の調整は数名の人のつながりの阿吽の呼吸でのコミュニケーション。なお、ブランド間の連携はまだ。

アイスタイル高松さん:
コミュニティから集めたDBをコアにすえての展開を説明。
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時折綴りが違ってたが、ad:techの国際性に合わせて英語のスライドでプレゼンされました。これは好感(audienceには日本語が読めない海外からの参加者もいます)。

 

グーグル岩村さん:
既存のマーケティングにYouTubeとかをプラスすると、どういう効果が得られるかを説明。インクリメンタルリーチという言い方(増分の意)。
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シンプルに科学的に図示してくれると分かりやすいですね。

結構注目を集めたと思しきGoogleのシングルソースパネル。

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意識でなく実績で測定。あらゆるメディア接触を時系列で把握。
メディアごとの予算配分の最適化も可能。

本荘コメント:
ネットではマルチチャネルはもはや当たり前なのだが、効果を出すという点ではまだ試行錯誤が多い。当たり前だが、マルチチャネルはバラバラでは金の無駄、もったいない。組織横断的に既存メディアや店舗などとも連携しなければならない。さらに顧客サービスなど組織の広範な部門とのチームプレーが求められる。
江口さんの、数名の人のつながりでやっている話は、妙に納得した。乾いたやり方は、組織的にも、ネットの不確実性(小刻みに修正・変更がある)にも、そぐわない。人ですね。
PS:グーグル岩村さんは久しぶりのご対面で、嬉しかったです。

 

■ブランドにとってROIの本質とは何か? 10月27日 1:40pm - 2:30pm
橋本 英知 株式会社ベネッセコーポレーション 教育事業本部 幼児商品開発部 部長
小西 圭介 株式会社電通 ブランドクリエーション・センター チーフコンサルタント

ベネッセは自らの使命を再認識。岩手県山田町で「この震災は自分達の代で復旧は無理。だから子どもを一番に考えたい」との言葉に心動かされた話を。

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宣伝会議のツアーでスウェーデンにいって印象に残った学び。全方位で360度マーケを追求するよりも、1人から6度(段階)ですべての人につながることに注目すべし。そのためにはストーリーテリングが鍵。

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ベネッセのダイレクト×ソーシャルへの転換のフレームワーク

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そもそもの会社の基本的なビジョンを転換することから始める。NO.1→いっしょに育てる

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社員や外部スタッフのチームをしっかりつくり、そこからオープンに、多様なメディアを通して消費者とつながっていく。個人を主語に、顧客を話題に。supporter, customer, fan, audienceと分類してKPIをおいて測定・評価。

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本荘コメント:
ベネッセは、かつてはNo.1企業であることを唄ったが、いまは子育て支援の貢献を掲げている。ブランディングの転換という大きな手を打っている。ソーシャル時代への変化対応は、ツール利用など小手先より基本からやるという例。また、コト(体験)の提供という、これも基本的なことをしっかり実行している点はお手本になるだろう。
電子母子手帳の構想という先進的なアイデアをぜひ実行していただきたい…watchしたい事例ですね。また、エコシステム戦略に取り組んでいる(フルーチェとコラボなどベーシックなやり方からですが)のも今後が楽しみです。

ad:tech tokyo 2011について、さらに書きます。

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