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我が国は現在、閉塞感が漂っているとよく言われていますが、実は、よく観察すると、新しいビジネスチャンスがあふれかえっています。それを見つけて、成功させるコツとヒントをご紹介します。

【今日から着物男子になろう!】4~自分の着物サイズを知ろう~

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今回は、着物のサイズの選び方、測り方をご説明しましょう。

□長着のサイズ
着物のサイズは、ある程度あいまいなものですが、
それでも大きすぎ、長すぎ、小さすぎ、短すぎの着物はちょっとおすすめできません。ではまず、着物のサイズの呼び名をご紹介します。

サイズ2.jpg

・裄丈(ゆきたけ)
着物の中心線より、袖の先端までの長さ

・着丈(きたけ)
襟の下のラインからすそまでを計った長さ

・袖丈(そでたけ)
袖の長さ。裄丈と混同しやすいのでお間違えなく。

男着物の場合、これらのうち着丈と裄丈のサイズが決まれば、自分にピッタリのサイズが判ります。つまり、プレタ(既製品)の着物やリサイクル着物を購入する際には、この2つのサイズに注目してください。
ちなみに、着物を仕立てる場合には、ウエストであったりヒップ周りのサイズが必要となります。これらにしたがって、適切な身幅の着物が仕上がります。

話を戻しまして、自分の裄丈、着丈を測る方法を紹介しましょう。
裄丈は、腕を水平に伸ばして、背中の首の付け根にあるグリグリ部から手首の外側にある骨までと一般的に言われています。
また、着丈は、背中の首の付け根にあるグリグリ部または肩から足首にある骨のでっぱりまでと一般的に言われています。
このように測り方は、文章にすると易しいですが、実際は手慣れてないと難しいものです。また、ひとりで計ろうとするのは至難の業です。

そこで、ひとつの目安があります。
・着丈=身長-25cm~27cm
・裄丈  身長165cm→70cm位
     身長170cm→72cm位
     身長175cm→74cm位
     身長180cm→76cm位
これらは、あくまでも基準ですので、腕の長い方・短い方、太っている方、やせている方、肩が張っている方、おしりが出ている方などによって異なってきます。

ちなみに私は、身長170cm、体重60kgですが、
着丈は145cm、裄丈は74cmがベストです。
私は肩が張っていて、腕は少し長い方なので、上記の標準よりは長めが必要です。
といっても、これより短いもの長いものは着ないのかというとそういうわけでもなく、着丈143cm~146cm、裄丈72cm~75cm程度なら十分着用できます。
また、着丈に関して付け加えておくと、帯を結ぶことによって2~3cmは着丈が短くなります。その長さ分も考えておけばいいでしょう。それを考えれば、着丈の目安は、<着丈=身長-25cm>が良いように個人的は考えています。


□羽織のサイズ
長着の上にはおる羽織ですが、こちらは裄丈が非常に重要です。長着のサイズより0.5cm~1cmほど長いものを選びましょう。羽織の袖から長着がべろりと見えるのはカッコ悪いと思います。
また、羽織の着丈は、
羽織の着丈=長着の着丈-45cm~50cm位 が標準です。


□襦袢のサイズ
襦袢のサイズは、基本的に長着より小さいことが大前提です。長着の袖やすそから襦袢が見えることは決してしないようにしてください。着丈は長着-3cm程度、裄丈は長着-1cm程度が標準です。
半襦袢の裄丈も同様です。


□肌襦袢
肌襦袢のサイズは、襦袢よりも身丈、裄丈ともに小さいことが大前提です。


□サイズの相関関係
つまり、サイズは以下のようになります。
<着丈>
長着>襦袢、半襦袢>肌襦袢
<裄丈>
羽織>長着>襦袢、半襦袢>肌襦袢


□一般的なプレタ着物のサイズ
最後に標準的なプレタのサイズを紹介しておきましょう。
<Mサイズ>165~170cm
・羽織 着丈91cm 裄丈72.5cm 袖丈51.5cm 
・着物 着丈140cm 裄丈72cm 袖丈51cm
・長襦袢 着丈137cm 裄丈71cm 袖丈49cm

<Lサイズ>171~175cm
・羽織 着丈94.5cm 裄丈74cm 袖丈51.5cm 
・着物 着丈146cm 裄丈73.5cm 袖丈51cm
・長襦袢 着丈143cm 裄丈72.5cm 袖丈49cm

<LLサイズ>176~180cm
・羽織 着丈98cm 裄丈74cm 袖丈53.5cm 
・着物 着丈150cm 裄丈74.5cm 袖丈53cm
・長襦袢 着丈147cm 裄丈73.5cm 袖丈51cm

身長170cm、体重60kg、腕長め、肩少々張り気味の私なら、Lサイズになります。おそらく、このサイズだと私には身幅が大きめですが、身幅の大きい着物は、しわをうまく体の両サイドに持ってゆくなどして着こなします。


さて、これであなたにピッタリな着物のサイズはおわかり頂けたでしょうか。
次回は、季節による着物の違いをご紹介します。冬に浴衣を着るのは寒いですよね。また、裏地のついた着物を夏に着るのは暑そうですよね。
着物には、季節によってそれぞれのシーズンにあった着物があるのです。では、次回をお楽しみに。



◎「今日から着物男子になろう!」一覧
http://blogs.itmedia.co.jp/hiramoto/cat3795/

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