<脱ガンジガラメ>ガンジガラメとうまくつきあおう
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ヒトは生まれて死ぬまでガンジガラメの中で生きてゆく。
何の因果かこの世に生まれた途端、
その国の法律や慣習、因習に支配される。
また、学校に行けば、校則に縛られ、
不条理な友人関係のルールに従わなければならない。
会社に行けば複雑奇怪な人間関係に巻き込まれ、
いつしか巧みな保身の術を身につけてゆく。
このところ大切なものだと見直されている家族の絆も、裏を返せば、
生まれてきた以上、自分ではどうしようもない血のつながりに
絡め取られているだけかもしれない。
ましてや、自分で家庭を持ってしまえば、
この血のつながりは、逃げようがないほどにまとわりついてくる。
たとえ、すべてを投げ捨て世俗的な暮らしに入ったとしても、
そこには同じような人達がいて、ちゃんと社会が存在する。
そして、その社会でも様々なルールが定められているという。
そんなわけだから、脱ガンジガラメを考えるより、
ガンジガラメとうまくつきあう方法を考えた方がよさそうだ。
ひとくちかじったドーナツのように、かじられた部分ばかりを見るのではなく、
綺麗に残った部分をちゃんと見れば、ガンジガラメもまた楽しいのかもしれない。
要は、心の持ちようではないかとも思う。
だが、我々には、どんなガンジガラメの中で生きるかの選択権はあるはずだ。
出来る限り、自分にマッチしたガンジガラメを選びたいものである。
それが、心身共に健全に過ごす秘訣であろう。
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