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次期OS・WINDOWS8でマウスとキーボードが消える?

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まだまだ少ない情報だが、先日MSが発表した来年秋頃に発売を予定している次期OS、
WINDOWS8(仮称)に関しての考察を少し。


■タブレット型パソコン用の新OS
MSが発表したところによると、新OSはタッチパネル式タブレット型パソコン用のOSになるという。ちょうどMacのipadを非常に意識しているのだろう。
タブレット式なので、基本としてはキーボードもなくマウスも必要ない。MSも「WINDOWSのイメージを作り直す」と意気込んでいるようだ。


■ホントにWINDOWS8はWINDOWS7の後継?
ソフトに関しては、WINDOWS7で動くソフトはすべてWINDOWS8で動くとの事である。言ってみれば、WINDOWS8はWINDOWS7の根幹は変えずに、タッチパネルのタブレット型パソコンに対応させたOSともいえる。
したがって、WINDOWS8はWINDOWS7の後継OSというより、WINDOWS7の別バージョンと考えた方がいいのかもしれない。


■タッチパネルですべて操作ができるか?
ipadを代表とするタブレット型パソコンは、どちらかというとエンターティメント利用、あるいはプレゼンテーション利用に優れている。
だがその反面、タブレット型パソコンは、データ入力などの操作にはあまり適していない。
例えば、タブレット型パソコンで表計算ソフトを自由自在に操作することは至難の業である。また、ワープロ利用する場合でも、スクリーンキーボードの扱いにくさを考えれば、ユーザーにかなりのストレスを与えるはずである。

結局は、今でもタブレット型パソコンのオプション製品としてあるように、WINDOWS8登載タブレット型パソコンには、別途専用キーボードとマウスは必須になるだろう。
それなら、「今まで通りの型のパソコンでいいや」という人も少なくないかもしれない。

■WINDOWS7とWINDOWS8は共存か?
ちなみに、WINDOWS7は、前OSのVISTAと違って非常に安定性のある良くできたOSである。ちょうど今でもXPユーザーが多いように、WINDOWS7は末永く利用されるだろう。
すべてのユーザーがすぐにタブレット型パソコンを買い換えることはないので、おそらく、当面の間は、WINDOWS7とWINDOWS8は共存してゆくことが予想される。

ただし、WINDOWS8が、従来のパソコンとタブレット型パソコンの両方に対応する可能性はあるかもしれない。例えば、従来のパソコンには、WINDOWS7みたいなWINDOWS8がインストールされる方式である。
逆にこれくらいのことをしないと、WINDOWS8は普及しない可能性もある。


■来年の秋で間に合うのか?
WINDOWS8を巡る環境は、決して順風満帆ではない。なぜなら、タブレット型パソコンにおいては、Mac陣営とAndoroid陣営がすでに市場を席巻しているからだ。そして、WINDOWS8の発売は、なんとまだ1年先である。その間に、Mac陣営とAndoroid陣営のシェア争いはさらに白熱し、その戦いの中で両陣営の市場占有はさらに進むだろう。
そんな中で、WINDOWS8が出てきても、今のWindows Phoneのようにメインの商品からは外れた扱いになってしまうかもしれない。


■MSは試練の時を迎える?
これまでパソコン業界の王者として君臨してきたMSだが、格安あるいはオープンソースのOFFICE互換ソフトの普及に加え、タブレット型パソコン用OSでも出遅れた。
WINDOWS8の販売数によっては、いよいよ試練の時を迎えるかもしれない。

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